一喜一憂

2010年5月14日 (金)

オールマインとオールユアーズ

「オールマインとオールユアーズ」

*オールマインとかオールユアーズはディーラーが必死になってカバーする時にいう言葉

100本お客にマインされてブローカーに慌てて必死になってオールマインという。100本買ったお客は他の銀行でも同時に買っていることもあり、なかなかカバー出来ない

オールマインをいっても3本とか4本しかカバー出来ないことがある。それでその上のプライスを次から次へオールマインと絶叫しながら買っていく。相場が急騰する時だ。

*普段はけっして使わない。オールといった以上すべてを引き受けないといけないからだ。ポジション枠が10本程度の人がオールといって50本も入れば大変なこととなる。

*まったく珍しいケースがあった。世界初かもしれない。

「オールマイン」と「オールユアーズ」がまったく同時にぶつかったのであった。

*一番動揺したのが仲介するブローカーである。無制限に売り買いしていいのだから両方に10万本といってやればいいのに、10万本なら1000億ドル?ディーラーは気絶してしまう

*やはりブローカーさんも常識を働かせて100本でケリをつけた。

もうどちらの銀行も存在していないので暴露すると私がオールユアーズでファーストシカゴ銀行、オールマインがコンチネンタル イリノイ バンク オブ シカゴであった

シカゴ同士であった。東京での出来事だが。昔は面白かった。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

為替はエンドレス

「為替はエンドレス」

*一旦為替にのめりこむと

ONCE A DEALER ALWAYS A DEALERと言われるように抜けだせません

*また平日は、株のように終値がありません、のべつまくなしに24時間動きます

*私の上司も儲かってほっとしていると「それで今のポジションは」と追撃してきた

*夜寝ていてもロングなら「ギブーン」。ショートなら「テイクン、テイクン」というブローカーの甲高い声が響く(今は電子トレーディングで良かったですね)。

*また「ドル円100本プライス」「ユアーズ」「プライスは」「ありません」とかも夢に出てくる。

*ある米銀はポジション枠50本にするから移籍しないかと声をかけてきた。「50本はそれほど大きくない」「いや最低50本です。上限はありません」。その米銀はリスクテイカーで有名であった。今はない。行ってたら死んでいただろう

*お相撲さんではないが為替ディーラーの平均寿命は短い気がする

*ではTGIF、良い週末を、土日のバーレーンは開いているだろうか。

野村雅道と楽しい投資仲間達おすすめFX会社

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年5月13日 (木)

チョーダイは買いか

「チョーダイは買いか」

*生保の方が夜中、私の在籍していた銀行のNY支店で東京から電話で取引をした

「100本プライス頂戴」といった。NYの担当は米国人であったが、日本語は堪能であった。

 頂戴といった途端に既にディーラーに伝え即座に100本買った。

「100本買いました。150円60銭です」

「えっ、オレは2WAYプライスくれ=頂戴=と言ったんで買えとはいっていない」

売る為に電話をしたそうだ。すぐにその取引は「ナッシング」(ノーディール)となり逆に100本うったのであった。「ちょうだいが買い」と誤解したようだ。

 ディーラーは100本買っていたので結局200本売ったのであった。当時の生保は影響力があるので自己ポジションでももちろん買っていて200本以上売ったのであった

*野村さん、「ウソでしょうとかネタでしょう」と言われそうだが、お昼にも1件投稿したが

この手の珍プレーはまだまだある。中途半端に英語ができる、日本語ができるというのは危険である。

*こういう時はチーフディーラーがいて問題を即断即決で終わらせる。長引かせるほどお互いのリスクが大きくなるからだ。FXでも誤発注などのトラブルはつきものなので気づいたら儲けていても損をしてもすぐにやめるべきだ。

*1年単位で考えればたいしたロスでもないし儲けでもないだろう。いち早く平時に戻るべきだ。

野村雅道と楽しい投資仲間達おすすめFX会社

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ウース!

「ウース!」

*海外の本店からディーラーが来て帝国ホテルで寿司を食べにいった。

*「君たちがオフィスで交わしている言葉と同じことを寿司を握っている人も言っているがどういう意味か?」

「何のこと?」

「ほら今もウースといっただろ」

挨拶のことだった。ディーリングルームは体育会系が多く。朝夕の挨拶、OKの意味とか、何かを受け渡したした時、「オス」とか「オース」「ウース」とかいう。

*寿司屋のおじさん、兄ちゃんも客が入れ代わり立ち代わりするたびに「ウース」という。

言われてみれば「ウース」は便利な言葉でおはよう、さようなら、失礼します、承知しましたと何でも使える。敬語にもなる。外国人にも言わせようと思った。簡単で便利な日本語だ。

*ところがある日、○KB銀行のディーラーが朝来てブローカーのラインを開けて「ウース」と挨拶したところ、ブローカーは慌ててドルを売ってしまった。

「ウース」が「ユアーズ」に聞こえてしまったらしい。50本(5千万ドル)ほど売ってしまったようだが○KB銀行のディーラーは男気があり全部自分のポジションとして引き受けたという。

*こういう話は取引に電話を使っている以上よくあった。またお話しましょう。

(また何かトラブルがあった時はすぐにそのポジションを切るか誰に帰属するか瞬時に決めるべきだろう)

野村雅道と楽しい投資仲間達おすすめFX会社

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年5月12日 (水)

逆張りをやれ

「逆張りをやれ」

*いつも負けていたディーラーに上司が一言

*「お前の考えていることの逆をやれ、売りたい時は買え、買いたい時は売れ

  逆張りなら儲かる」

*「野村さん、逆張りやれと言われましたが、オレ、自分が何考えてるかわからへん」

「その辺で休んでいれば」

NYのディーリングルームでした。私は当時は部外者でFFをやっていました。

野村雅道と楽しい投資仲間達おすすめFX会社

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年5月 6日 (木)

FX一喜一憂1、大げさ

「FX一喜一憂1、大げさ」

*ディーラーはおおげさである

*私の前に座っていたマルクディーラーは、すぐに「見たことないようなビッドだ」

といった途端、ブローカーのギブン、ギブンの大合唱の声。

*いやあ「すげーー売りだ、売りしかないよ、ホント」。「すげえ買い」「すげえ売り」の連呼

 楽しかった、臨機応変、節操なしがディーラー。20ポイントくらいしか動いてないけど。

ショ-トならビッドが、ロングならオファーがすげえと感じがちです

野村雅道と楽しい投資仲間達おすすめFX会社

| | コメント (0) | トラックバック (0)