トルコの先行き
*トルコリラ「不合理な安定か、市場原理の経済か」
不合理な強権政治の安定を維持するか、時間はかかかるが欧米と強調して民主主義となるかの投票が始まっている。同じように貿易赤字で通貨が弱かったギリシャはユーロ通貨統合に参加し、通貨は安定し経済も持ち直している。改善することのない貿易・経常赤字でリラは下落が続く。
株安、長期金利上昇は野党の勝利を見込んでいるのだろうか。野党が政権をとると市場原理に沿ったオーソドックスなインフレ抑制政策をとる。金利は上昇、株価は下落か。リラも一時的に上昇するが、貿易赤字のリラ売りは継続しリラ高を抑制する。
エルドアン大統領なら高インフレでも強制的な金利低下で株高だが、市場原理から外れるので海外からの信頼は得にくい。現体制でも新体制でも通貨の安定がカギだが貿易赤字ある限り持続性のある為替安定化策は難しい。ただ野党が政権をとれば欧州との関係も改善し、EU加盟という一縷の望みが生じるだろう。
| 固定リンク
「1野村雅道(2)」カテゴリの記事
- 朝の動画のポイントです(2023.08.02)
- テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」 ドル円、ユーロドル、ユーロ円(2023.07.31)
- テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」(2023.07.10)
- テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」(2023.07.03)
- テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」(2023.06.05)
最近のコメント