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2020年9月 1日 (火)

晩秋の円安はリパトリと輸出の剥落

「晩秋の円安はリパトリと輸出の剥落」

*確率的に秋は夏よりドル円が上りやすい(もちろん、98年のLTCMショックでの2日で
24円の円高もなどもあるが、あくまで確率)

(円安になりやすい理由)

*輸出業者は年度上半期(4-9月期にその年度の輸出予約の多くをとり、年度後半10-3月はドル売りの金額が減少する)


*一方、輸入業者は年間通じてコンスタントにドル買いを入れる。特に秋に増えるわけでもないが、輸出のドル売りの剥落があり輸入が目立つ
  一取引の金額は輸出程大きいわけでもない


*輸出業者は4月頃にその年の社内レートが決定すると、1970年代の360円から75円への円高のトラウマもあり、出来るだけ早く予約を入れがちで、夏ごろまでには
 輸出予約のメドがつくようにする。年度後半はドル売りが細っていく


*輸入業者はどの月に偏ることなく年間コスタントにドル買いを行う。その理由は輸入というものは公的なものが多い。原油、航空会社の燃料、穀物など
 恣意的に、長期の予約を入れてさらに円高が進むと、消費者に円高を還元できなくなる。消費者は円高ならば価格が安くなり、円安ならば価格が高くなるのは
 理解できるが、為替予約の失敗で、円高なのに値下げ出来ないことには不満が出る。また円安で予約し、実際は円高が進めば輸入企業の経営も圧迫する。
 経営危機に陥った有名輸入企業(航空や石油会社)もある。

*1-3月も輸出入は同じような需給だが、年度末の2、3月はリパトリ玉や買収玉、海外撤退玉も出て大きくブレやすくなる

*海外要因では晩秋になれば、12月決算の海外企業が本国へリパトリを行う。日本の外国企業はユーロ買い円売り、ドル買い円売りを行う。


(相場は投機筋が動かすと、かなりの有識者も誤解しているが、仲値の動きを含め、日々、季節によって相場のクセが出るのは、やはり相場は実需が支配している
 貿易黒字国は通貨高、赤字国は通貨安が、長期的な相場のトレンドとなる。貿易黒字なら低金利、赤字なら高金利なので、低金利国は通貨高、高金利国は通貨安となる)
 
 

*これに今年は米国大統領選挙が加わる。何が起ころうと日本の需給は変わらない
 Yenakiaji  

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