« 今週の、年末年始の「各国別注目ポイント」 | トップページ | 2020年明けましておめでとうございます »

2019年12月30日 (月)

南アランド「フィッチが据え置き、パラジウムは急落」

南アランド「フィッチが据え置き、パラジウムは急落」

 低成長、財政赤字、エスコムによる計画停電などが重しとなっていたが、再び上昇した。英選挙での与党の圧勝によるEU離脱の明確化でのリスクオンは剥げ落ちたが、米中通商協議での第一段階合意は南アランドを引き続き支えた。またフィッチの格付け据え置きも支援した。フィッチは、南ア長期外貨建て・自国通貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)を「BBプラス」に据え置いた。格付け見通しは「ネガティブ」とした。公的債務の良好な構造や国内の深い資本市場などに支えられていると指摘した。格付け見通しをネガティブとしたことについては、中期的に公的債務を安定化させる政府の能力を巡る先行き不透明性を反映しているとした。フィッチが格付けを据え置いたことについて、南ア財務省は歓迎の意を示し、歳出削減を進めると同時に国営企業に対する救済措置に関連する債務の縮小に取り組む方針を表明。「政府は財政状態の安定化と改善に引き続きコミットしている」とした。


 今年はパラジウムなどの資源価格の高騰も南アランドを支えていたが、パラジウムが利食いもあり2000ドルを前にして一時4.28%下落したことには気をつけたい。

 またBRICS銀行がエスコム社への融資を決定したことは市場を安心させた

 

|

« 今週の、年末年始の「各国別注目ポイント」 | トップページ | 2020年明けましておめでとうございます »

1野村雅道(2)」カテゴリの記事