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2019年12月24日 (火)

予想通りポンド失速

「通貨3(1)位、株価13位(同)、予想通りポンド失速」 (製造業・サービス業PMI 失業保険 失業率 消費者物価 小売物価 卸売物価 小売売上 政策金利 買取プログラム 議事要旨 GFK消費者信頼感調査 GDP改定値 → )

 前回は「政局安定の一時的なポンド上昇フィーバーも長続きしない」としたが、その通りの展開となった。保守党が勝利した総選挙後の上窓明けの相場も既に窓を埋め、総選挙前の水準に落ち込んでいる。
そもそもEU離脱の要因は経済ではない。移民の流入阻止や、独自の外交を推進出来ない点にあった。心理的、プライド的には満足できるのだろうが、経済的には失うものが大きいように思う。EU(EC)加盟の要因は、経済的な落ち込みを解消しようとするものであった(そのため英国と縁を切られた豪やNZの景気が落ち込んだ)。
 経常赤字、貿易赤字の国にさらに経済的損失が加わればポンドも売られよう。
英中銀のハスケル委員は、英中銀は直ちに利下げを実施し、中銀が対応不能になるまで経済が減速するリスクを冒すべきではないとの考えを示した。労働市場に失速の兆候が出ていることに中銀は先手を打って対応する必要があるとして利下げを主張した。EU離脱を巡る先行き不透明性が長期化するリスクに加え、米中の通商問題を巡る緊張の高まりにより、英経済成長率とインフレ率は中銀の前月の予想を下回る恐れがあると指摘した。

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