« ポンドに連れ安も下げ幅小さいか マイナス金利の弊害がECBで議論 | トップページ | NZドル「通貨8位(同)、株価5位(同)、GDP改善、強さ継続」 »

2019年12月28日 (土)

豪ドル「5週連続陽線、政府・中銀はまだ慎重」

豪ドル「5週連続陽線、政府・中銀はまだ慎重」

 底堅く推移した。対円で週足は5週連続陽線となった。まだ米中通商交渉の第一段階合意でのリスクオンが続いている。雇用統計は、若干好感された。11月雇用統計は、就業者数が前月のマイナスからプラスに転じ、失業率も改善した。11月の就業者数は前月比3万9900人増加した。失業率は5.2%に小幅改善。予想は就業者数が前月比1万4000人増、失業率が5.3%だった。ただフルタイム就業者数は4200人増にとどまり、残りはパートタイムだった。市場が織り込む2月の0.25%の利下げ確率は、雇用統計発表前の48%から38%に低下した。ただ中銀、政府共に楽観的ではない。12月政策会合の議事要旨では「家計所得の低迷継続や労働市場の悪化が顕在化した場合、中銀は2月にも追加利下げを行う可能性がある。家計所得の伸びが低水準にとどまっていることは、引き続き懸念事項」とされた。
 また政府は年央経済財政見通しで、GDPや賃金、財政黒字の見通しを下方修正した。家計消費の弱さなどを理由に挙げた。一方で、堅調な法人税収や借り入れコスト低下がこうした影響を和らげるとした。
19/20年度の成長率見通しは、2.75%から2.25%に下方修正。20/21年度の見通しは2.75%に据え置いた。賃金上昇率見通しは19/20年度が2.75%から2.25%に引き下げた。

|

« ポンドに連れ安も下げ幅小さいか マイナス金利の弊害がECBで議論 | トップページ | NZドル「通貨8位(同)、株価5位(同)、GDP改善、強さ継続」 »

1野村雅道(2)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ポンドに連れ安も下げ幅小さいか マイナス金利の弊害がECBで議論 | トップページ | NZドル「通貨8位(同)、株価5位(同)、GDP改善、強さ継続」 »