インフレの番人 ECB総裁となるか
ノボトニー氏は現地紙に「ワイトマン氏が(ECB総裁)候補となれば、私は大いに歓迎するだろう」とし「メルケル独首相がワイトマン氏をもはや推していないというのは、重大な政治的ミスだ」と述べた。
現在、ビルロワドガロー仏中銀総裁が次期総裁の有力候補と目されている。ただ、次期総裁は、欧州委員会委員長、EU大統領とセットで決定すると予想され、実質的な協議は来春の欧州議会選挙後になるとみられる。
ワイトマン氏はこれまで、イタリアの財政計画を批判してきた。17日には、金融政策の正常化は重債務国の負担を増やすことになるとして、欧州の財政ルールに関してイタリアを甘やかす余地はないとしている。
財政問題を巡る批判にいら立たされているイタリアは、ワイトマン氏のECB総裁就任に反対するのはほぼ確実だ。
ワイトマン氏は、ECBの資産買い入れプログラムに一貫して反対の立場をとってきたことでも知られる。
危機対応策として導入された同プログラムは、ユーロ圏が成長を取り戻すのに寄与したと評価されており、長らく反対し続けてきたワイトマン氏が理事会をまとめ上げるのは難しいとの見方もある。
ノボトニー氏は、ユーロ圏最大の国の出身者がECB総裁になるのは良いことという認識を示したうえで、総裁は優れた経済学者であると同時に、政治的な感受性と実践的経験を持ち合わせている必要があると指摘した。
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