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2018年3月 1日 (木)

少々の外貨投資では円安にはならない

先週、人間最初に言った言葉が本音だと書いたが、ムニューシン財務長官の本音はまさにドル安志向でそれは先週の大統領経済報告で裏付けられた。財務長官の本音ではなく、アメリカの本音であった。
さて円相場は1970年以降は「一日一歩 三日で三歩 三歩進んで 二歩さがる。円高は ワン・ツー・パンチ 汗かき べそかき 歩こうよ」のリズムで円高となってきた。2000年以降は中国の台頭で輸出は中国が肩代わりし日本の貿易黒字は縮小した。ただ所得黒字(3分の1は外貨準備の利金で円転はしない)の金額がはるかに貿易黒字を上回ってきているので円高基調は変わらない。東日本大震災が起きた2011年から数年だけ貿易が赤字となり円安となった。
 生保や機関投資家が外債投資を増やしても所得黒字に飲み込まれてしまう。そして一旦買った後は、機関投資家の立場も輸出業者のようにドル売りとなる。外貨を買うなら一切売却せず、利金も円に換えないようにしないといけない。今や日本の対外純資産は349兆円ある。利息配当だけで4%としても年間14兆円ある。先ずは14兆円を越える外貨投資をしないといけない。また349兆円積み上げるときにも円安にならなかったのは貿易黒字の影響だろう。
 米国の利上げなどと円相場は関係がないのは去年からではなく、ずっとそうだ。高金利通貨は弱くなるというのが経済原則。高金利で通貨も上がるならミセス渡辺達は長者番付を独占する。高金利=通貨高なら今頃はポンドやドル、いや南アランドも千円になっていただろう。南アランドは1971年の400円から7円に下落した。
 かといって私は高金利通貨投資を否定するわけでもないし、私も大好きだ。高金利通貨は高金利で儲けるのが原則、だから時間がかかる。時々中銀が動いて通貨高にしてくれる時は利食いのチャンスだ。為替差益で儲けたいなら金利のことは忘れて変動をとっていくことに集中したい。金利は金利、変動は変動で区別して取引したい(ということはFX発足の時から言ってきたことである)。
  短期の変動は、日々のナカネ、季節需給、チャート、当局の動きで追っていきたい。

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