「夢、日本人のメジャー監督の可能性」
三好貴士さん
三塁コーチだった昨年7月、ゼネラルマネジャーから突然、電話があった。「監督を代える。YOSHI、あすからお前がやれ」
率いるストンパーズはカリフォルニア州のソノマに本拠を置く。しのぎを削る若者20人余りがメジャーリーグを夢見る。
「なぜ俺を使わない」と食ってかかる打者には、数字を挙げて「この相ログイン前の続き手には分が悪い」。「あの場面は俺だろ」とふてくされる救援投手には、「わかった、次はお前を試す」。オーナー主催のパーティーにサンダルと短パンで来た選手には「なんだ、その格好は」と怒った。「武器は対話しかない」と、現場で身につけた英語で意思疎通に努める。
「ハードワークしろ!」。鼓舞した選手たちの心をつかんだ今季、47勝31敗でリーグ優勝に導いた。メディアや審判などが選ぶ最優秀監督にも選ばれた。
神奈川県立相武台高校を卒業後、「本場のベースボールを学びたい」と米野球アカデミーを経て独立リーグの選手に。突然の解雇が当たり前の世界で、守備と走塁を武器にカナダも含め6球団をしぶとく渡り歩く。27歳で引退後は、5球団でアシスタントコーチから指導経験を積んできた。
かつて教えた選手が、ヤクルトにドラフトで指名された。「メジャーの選手を育て、自分もメジャーの監督になりたい」。さらに高みを目指す。
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