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2014年5月17日 (土)

今年はタカ&トシ相場から脱却

「今年はタカ&トシ相場から脱却」

*今年は以下のように米ドル、カナダ、ユーロ、スイスが弱い。昨年の今頃は、去年の今頃のID為替リポートのように、逆にそれらが強かった。「欧米加!!」=タカ&トシ相場であった

                                                                                                   
2013年2014 年  
 12月31日5月16日
ドル円105.29101.55-3.74 -3.55
ユーロ円144.84139.09-5.75 -3.97
ポンド円174.43170.7-3.73 -2.14
カナダ円99.1293.49-5.63 -5.68
豪ドル円93.9895.091.11 1.18
NZドル円86.6587.620.97 1.12
スイス円117.97113.77-4.20 -3.56
ランド円109.79-0.21 -2.10

+++昨年6月10日のリポート+++

総括「黒田総裁も旬に弱い。例年通り彼岸円高相場と珍しいタカ&トシ相場」 

 ドル円=93-98、ユーロ円=125-130

2.総括「黒田総裁も旬の動きに勝てず。例年通り彼岸円高相場と珍しいタカ&トシ相場」

 FOMC、バーナンキ議長会見などでQE3縮小観測が強まっているが、4月からの相場の流れをフォローするもので大きく変わっていない。いろいろFOMCが分析されているが、2,3日でFOMCは忘れ去られて行くだろう。速く忘却することもいいディーラー素養の一つ。分析は分析家や格付け会社の仕事でディーラーの仕事は「次でしょ」である。

 4月末から比べると円高が総合的に進んでいる。4月末は円は主要9通貨で最下位であったが、現在は7位で強くなっている。黒田異次元金融緩和も例年の季節的需給=円高円安も彼岸までを覆すことは出来なかった。旬の物は異次元のものより重要で美味しい。晩秋になればまた黒田さんの季節となろう。

 ただ例年と違うのは、欧米通貨が通貨番付の首位を独占している。米ドルとユーロがともに強いことは、かつてなかった。通貨番付の上位に位置するのは円か資源通貨であったが、米国の金融緩和策の縮小と中国の景気減速と対策のなさが大きな要因となっている。

 秋まではこの流れが続くだろう。来週はここぞとばかり日本の証券会社が外貨投信を多く販売する。日経のアンケートでは増額すると予想されるボーナスを投資につぎ込む人がいるとなっているが、はたしてどうだろう。本当に日本が豊かになっているか試すの来週から7月あろう。

 それがなければ真夏の円高も想定したい。また円高株安の景気後退期に消費増税だけが行われることも想定したい。

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