「今週の5中銀政策金利見通し」
*どこも利下げをしていい状況だが、微妙なさじ加減がある
ECB(欧州中銀)=0.75%据え置き=欧州はギリシャは取りあえず片付いたが、ユーロ圏の景気指標は弱い。ユーロ圏3QGDPはマイナス成長となった。消費関連も弱い、11月CPIは2.2%へ低下、今週は据え置きとなってもECBから利下げの示唆が出てもいいだろう。
BOE(英中銀)=0.5%で据え置き=英国は3QGDPが下方修正され小売も弱い。ただCPIは低下しきれずさらなる利下げに繋がらず今週も据え置きか。
RBA(豪中銀)=3.0%へ0.25%利下げ=豪は市場エコノミストの83%が0.25%の利下げを見込んでいる。下げればリーマンショック以来2度目の3.0%となる。3QCPIは2Qの1.6%から戻しターゲット下限の2.0%となったが、鉱山ブームの陰り、設備投資の先行き減少見通し、企業信頼感の弱さなどが利下げ要因となっている。今週は政策金利の他に貿易収支、小売売上 経常収支、住宅建設許可件数、3QGDP 新規雇用者数、失業率など指標ラッシュとなる。
RBNZ(NZ中銀)=2.5%で据え置き=NZは予想は2.5%で据え置き予想。最近の雇用、小売の悪化、インフレの落ち着きから利下げ論もあるが、もともと2.5%の政策金利は緊急避難的なものであるので、これをさらに据え置くのが妥当という見方が強い。昨年の予想では今ごろは政策金利の引き上げの予想であったが、先送りされる経済情勢となっている。
BOC=(カナダ中銀)=1.0%で据え置き=カナダは3QGDPが年率換算で+0.6%となり、予想の+0.9%を下回った。輸出が大きく落ち込んだことに加え、企業投資の減少や住宅市場の低迷などが響いたが、今回は据え置きとなるだろう。
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