« 格好いい言葉より 足もとを | トップページ | ユーロと商品相場のセミナー »

2012年4月25日 (水)

オランダ病にかからない、カナダ中銀総裁

「オランダ病にかからない、カナダ中銀総裁」

*昨日カーニー・カナダ中銀総裁は「カナダはオランダ病にかからない」と強調した。

BOC GOVERNOR CARNEY: There are long-term forces affecting Canada dollar. Canada doesn't have "Dutch disease" with dollar.

*オランダ病=天然資源と経済成長との関係において使われる言葉。天然資源の輸出によって通貨の為替レートが上昇して工業品の輸出が廃れ、国内製造業が廃れてしまう現象。

欧州における天然ガスの大産出国であるオランダでは、1973年に発生した第一次石油危機の後、エネルギー価格高騰に伴う天然ガス売却収入の増大が起こり、この収入を原資に高レベルの社会福祉制度が構築された。

しかし、天然ガス輸出拡大によって通貨ギルダーの為替レートが上昇し、同時に労働者賃金の上昇による輸出製品の生産コスト上昇も加わり、工業製品の国際競争力が急速に落ちたことから経済が悪化。経済の悪化に伴い、経済成長下で増大させた社会保障負担が財政を圧迫し、財政赤字が急増した。

|

« 格好いい言葉より 足もとを | トップページ | ユーロと商品相場のセミナー »

2012年」カテゴリの記事