南アランド見通し
「GDPは発表後、今年の最強通貨へ」(喜望峰リポートより抜粋)
(ポイント)
4QGDPは予想を上回った。ただ年初来上昇してきた株価や資源価格は一服している。南アランドも対ドルでは上げ止まった。ランド円が上昇するとしたらドル円が引っ張っていくこととなる。国内では大きな指標なく、欧州、中国の景気動向や、資源価格の動きに影響される展開となる。
(推移)
ランドは対円、対ドルで上昇している。年初来の通貨番付では2カ月首位を走っていたNZを抜き去り先週終値ベースではトップに躍り出た。ただ株価や資源価格は小幅下落している。
(国内要因)
4QGDPは3Qの+1.7%、予想の+3.1%を上回る+3.2%となった。これがランド強含み推移させ年初来通貨番付のトップに立った。GDPの中味では輸出、卸売、小売、自動車が貢献した。ただギリシャ債務問題のよる欧州景気減速の影響は今後も出てくるという見方がある。
(海外要因)
2月20日にギリシャ支援が決定したが、まだ細部ではいろいろ問題が残っている。ただ大きく失望を誘うこともないだろう。今週は中国全人代で今年の中国の成長見通しを確認したい。またCPIなど一連の経済指標も発表される。欧州とともに中国景気に左右される南ア経済である。
(トピックス)南ア政府、鉱山国有化を否定
ANC青年リーダーであったマレマ氏は鉱山国有化を強く主張しているがシャバング鉱業相は講演で鉱山国有化の議論に触れ、これまで主張しているとおり、国有化は政府とANCの政策ではないと強調した。マニュエル大統領府長官も鉱山国有化は選択肢のカードにないとし、より賢明なやり方で鉱山資源から国家が得られる利益を追求すべきだと強調した。
(今後)
暫く国内では大きな指標はない。欧州と中国の景気動向など外部要因に左右されよう
外為どっとコム社(喜望峰リポートより一部抜粋)
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