投機筋は幻、幽霊である
「投機筋は幻、幽霊である」
2010年ドル円市場出来高スポット月平均1848億ドル(19%)
スワップ月平均7734億ドル(81%)
(合計=スポット+スワップ=9582億ドル)
エコノミストや学者はトータルの9582億ドルを為替を動かす市場出来高、それと貿易額(月間平均輸出入10兆円=1176億ドルと比べて貿易取引に関わる為替出来高は20%にすぎず小さい。残り80%は投機筋によるものだとして為替は投機によるものとする。まったくの間違いである。
市場出来高の81%が為替相場の変動に関係のない金利取引であるスワップで7734億ドルある。貿易取引と比較するとすれば月間スポット出来高の1848億ドルと、月間貿易取引額の1176億ドルでなければならない。この貿易取引に生保などの長期的な資本取引が加わる。投機筋の締める割合は極めて少なくなる。実際銀行のディーリングルームでは輸出入と生保などの取引が主でいわゆる投機筋と言われているヘッジファンドの取引はほんの少ししかない。学者の方も一度ディーリングルームは訪問してみるべきだろう。ただ相場が分からなくなった時に投機筋のせいというのは便利かもしれない。誰もチック出来ないから。チェック出来ないものはいない。
*日本の戦前は貿易赤字で円安、戦後は貿易黒字で円高、米国は貿易赤字でドル安。実需が相場を決める
*ただ現在の日本は貿易赤字国に再び陥るかの転換点だ。
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