豪ドル、フィッチ、政府見通し、OECD見通し
「豪ドル、フィッチ、政府見通し、OECD見通し」
*「フィッチ」
豪外貨建て長期発行体デフォルト格付けを「AA+」から「AAA」に引き上げた。高付加価値経済、強力な政治・市民・社会制度、弾力的な政策枠組みなど、基礎的信用力を反映したもの
*「豪財務省が成長見通し」
2011-12年、2012-13年の成長率見通しを5月見通しの4.0%から3.25%へ下方修正した。失業率は2012年6月に4.75%から5.5%へ悪化するとした。2012-2013年に財政は黒字となるが金額は5月見通しの35億豪ドルから15億豪ドルに下方修正した。
*「OECD見通し」
・欧州のソブリン債危機の影響で世界の経済成長が失速するならば、豪には利下げを実施する余地があるとの見解を示した。インフレ抑制という流れの範囲内での需要の維持に向け、金融政策は著しく緩和されるべきだ」と指摘した。豪政府は歳出を拡大することも可能だが、2012-13年に財政黒字を回復するとの公約が先送りされることになるとした。鉱業への投資や商品価格の上昇を原動力に来年の成長率は4%になると予想、今年は1.8%成長になるとし、5月時点の予想の来年4.5%、今年2.9%からそれぞれ下方修正した。欧州危機の影響で豪から鉄鉱石や石炭を購入するアジア各国の成長にリスクが生じるためだとした。
* 政府見通し,OECD見通しともに下方修正された。今週の小売売上や住宅建設許可の数字を見ながら12月6日の政策金利決定となる。12月5日のTDインフレ指数も注目したい。現時点では利下げ、現状維持と半々の予想だろう。
*また先週、新聞には日本のユーロ向け外貨投信残高が債務問題の影響で減少しているとされたが、豪向けは年初来では増加している。欧米債務国に比べれば豪は景気減速となっているかまだ優位にあるということだろう。
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