Euribor金利先物:水谷
ユーロの短期金利先物Euribor金利は下落傾向を示しています。
チャートは3月限です。先週は一時期銀行の信用不安から金利が跳ね上がるのではないかと一瞬推測しました。アイルランド財政危機、そしてそれから発想される金融機関の資金繰り難のと連想がありましたが、現在は取り越し苦労のようです。昨日ECBトリシェ総裁は3ヵ月物資金供給を3月末まで継続するとして万全と態勢です。しかし、アイルランド、ポルトガル、スペイン等の国債を購入するとの話には継続するものの、規模拡大とは行かない。記者会見が始まるとユーロ売り、そしてその後スペイン国債、ポルトガル国債の利回り低下傾向から安心感が出て、ユーロ買い戻しの動きとなりました。10年米国債がNYopen時に3.00%に上昇と、ユーロ売りの後押しを一瞬したようです。
3月限は98.885と利回りベースでは1.115%です。ECBの政策金利を0.25%上回って取引されると言われていますから、金利先物価格から政策金利を逆算すると0.865%となります。潤沢に資金供給するECBの姿勢を反映していると思います。短期金利が跳ね上がったら信用不安を連想させますから、ユーロ売り局面の参考になります。
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