« 胡錦濤主席が仏、ポルトガル訪問、国債購入か | トップページ | 晩秋の海岸通りと仲間達 »

2010年11月 4日 (木)

RBAもやられてます:津田

RBAもやられてます

豪ドルはついに完全にパリティーをブレークした感が強いが、先日発表されたRBAの年次報告書(対象期間は20097-20106月の財政年度)によると今年になってからのドル高(今年の平均値が約92セント、1983年の変動相場制移行後の平均値が72セント)により、RBAは過去最大の為替評価損 38億豪ドルを計上し、連邦政府への配当の支払いは今年は無理となった。
豪州外貨準備は31,832mio米ドル(2008年実績)であるから、1200-1300ポイントやられたという計算であろうか。豪ドルは20106月の92-93セントから現在パリティーの上まで上昇しており、更に評価損が拡大していることになる。
また報告書の中でRBAは「今後数年間中銀は損失が出た準備ファンドの修復に努めるため政府は今後数年間“思いがけなく大金の配当”など期待すべきではない」と釘を打った。
報告書の中でスティーブンスRBA総裁は2009-2010の豪ドルの大幅上昇がRBAの収益の主たる圧迫要因であると述べた。
つまりRBAは豪州外貨準備の管理責任者であるが、巨額の外貨オープンポジションを有しており、そのポジションをヘッジすることは非常に困難である。
連邦政府は昨年度(2008-200960億豪ドルの配当をRBAから得た、背景は豪ドル下落により外貨準備の豪ドル評価益が急激に増加したためであった。
つまり単純に豪ドルが下落すればRBAの収益が上がり、逆に豪ドルが上昇すればポートフォリオ損が嵩むことになる。
RBAは今後数年をかけて傷ついた外貨準備ポートフォリオを修復することになる。
政府の財政関連書類によるとすべての政府関連機関からの配当金は2009-201063億豪ドルから2010-20112.48億豪ドル、翌年は3.35億豪ドル、その翌年は3.55億豪ドルと低調な見通しとなっている。政府は2012-2013年に財政黒字転換を目指すが本財政年度についてもRBAからの配当収入は期待していない。
RBAの全体収益は2009-2010年度8.66億豪ドルと見られるが、為替ロスに加えて世界的な金利下降が更に収益を圧迫した。
スティーブンス総裁は「前年度は2008年世界金融危機から世界的に経済が回復基調となり金融市場も安定化した。しかし過去2年間、為替同様に金利市場も従来よりボラタイルな動きとなり安定収入を脅かした」と述べている。
2008-2009年度は世界金融危機を挟んで豪ドルが急落しRBAは外貨準備の大きな評価益を得た。昨年度RBA65セント以下で豪ドル買い介入を行い、80セント台で売り介入を行うなど臨機応変に対応したが、いかんせん90セントを越え、パリティーを伺う動きにはなすすべがなかったようである。ただ評価益が出た時も評価損となった時も年次報告などで外部に対する説明責任はきちんと果たしており、そのあたりがRBAへの信頼感を育んでいるといえる。翻って豪州の約30倍の1兆ドルの外貨準備を抱える日本。米ドル円が80円を割ろうとしている現状、一体どれくらいの評価損を抱え、それを国民にどの程度開示しているのであろうか?年初の93円から81円まで下げてざっと12兆円が飛んだことになるが、、、、

いつもお世話になります。

私のメルマガ”Joeの豪ドル道場”の最近のサンプルは以下をクリックしてご覧いただけます。よろしくお願いいたします。

「3_november_2010.pdf」をダウンロード


日本より断然有利なJUNAX豪ドル預金ファンド  http://junax.com.au/


「Joeの豪ドル道場」FXマガジンにて毎週 月・水・金 執筆中
!


ご購読はこち らから



野村雅道と楽しい投資仲間達おすすめFX会社

|

« 胡錦濤主席が仏、ポルトガル訪問、国債購入か | トップページ | 晩秋の海岸通りと仲間達 »

2津田穣(2)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 胡錦濤主席が仏、ポルトガル訪問、国債購入か | トップページ | 晩秋の海岸通りと仲間達 »