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2010年10月27日 (水)

豪ドル(小局):津田

(小局)米ドル調整買い戻しプラス弱い国内CPI

週末G20で目立った米ドル支援策は出ず、今週は米ドル続落を読む市場筋が多かったが、いかんせん米ドルはむしろ戻り基調。まあG20後の“buy on fact”と言ってしまえばそれまでだが、豪ドルのパリティー、ドル円の80円一歩手前と来て、後は堰を着たように米ドル新安値に突入とはいかない。この辺が相場の”いやらしいところ“である訳だ。その伏線としてはガイトナー財務長官の”強いドル発言“のリバイバル、更に欧州中銀筋も来年における出口戦略を匂わす発言をし出し、またFRB地区連銀総裁の中からも野放図な新量的緩和QE2)に牽制を投げかける発言も出つつあることあたり。また気になるのは日本の当局筋から現在の円高を”投機的円高“と断定する発言が”やっと“出始めていること。「為替相場は市場原理に任せる」。結構。しかし投機を市場原理と解釈して良いものかどうか?前から私が投げかけている疑問である。
本日発表された豪州Q3インフレ指数(消費者物価指数)は予想を下回る結果となった。113日のRBA理事会での議決ではこのインフレ指数の評価が結果を大きく左右するが、素直に解釈すれば11月金利据え置きの可能性が俄然大きくなったと言うことであろう。ただ、今週発表されたPPIは予想を上回る強い数字であり、潜在的なインフレ懸念が払拭された訳ではない。まあスワン財務相もコメントしているように豪ドル高がインフレ抑制に働いているのであろう。したがって12月も様子見の可能性が高いが、来年早々は再度利上げが議題に上ることは間違いのないところ。
国内要因(インフィレ指数)からの豪ドルサポート要因は若干減った訳であるが、かたや米ドル軟調地合いが完全に反転するにはまだ時日を要する訳で、豪ドル下落局面では押し目買いが豪ドルをサポートする展開となろう。


(向う1週間の予想レンジ:豪ドル米ドル 0.9550-0.9950 豪ドル円 77.50-81.00

(小局)米ドル調整買い戻しプラス弱い国内CPI 週末G20で目立った米ドル支援策は出ず、今週は米ドル続落を読む市場筋が多かったが、いかんせん米ドルはむしろ戻り基調。まあG20後の“buy on fact”と言ってしまえばそれまでだが、豪ドルのパリティー、ドル円の80円一歩手前と来て、後は堰を着たように米ドル新安値に突入とはいかない。この辺が相場の”いやらしいところ“である訳だ。その伏線としてはガイトナー財務長官の”強いドル発言“のリバイバル、更に欧州中銀筋も来年における出口戦略を匂わす発言をし出し、またFRB地区連銀総裁の中からも野放図な新量的緩和QE2)に牽制を投げかける発言も出つつあることあたり。また気になるのは日本の当局筋から現在の円高を”投機的円高“と断定する発言が”やっと“出始めていること。「為替相場は市場原理に任せる」。結構。しかし投機を市場原理と解釈して良いものかどうか?前から私が投げかけている疑問である。 本日発表された豪州Q3インフレ指数(消費者物価指数)は予想を下回る結果となった。11月3日のRBA理事会での議決ではこのインフレ指数の評価が結果を大きく左右するが、素直に解釈すれば11月金利据え置きの可能性が俄然大きくなったと言うことであろう。ただ、今週発表されたPPIは予想を上回る強い数字であり、潜在的なインフレ懸念が払拭された訳ではない。まあスワン財務相もコメントしているように豪ドル高がインフレ抑制に働いているのであろう。したがって12月も様子見の可能性が高いが、来年早々は再度利上げが議題に上ることは間違いのないところ。 国内要因(インフィレ指数)からの豪ドルサポート要因は若干減った訳であるが、かたや米ドル軟調地合いが完全に反転するにはまだ時日を要する訳で、豪ドル下落局面では押し目買いが豪ドルをサポートする展開となろう。 (向う1週間の予想レンジ:豪ドル米ドル 0.9550-0.9950 豪ドル円 77.50-81.00

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