今週の豪ドルリポートです
「今週の豪ドルリポートです」
(G-7を終えて) 外為どっとコム「南十字星」10月12日投稿分
豪ドルは対ドルで上昇したが対円ではほぼ変わらず。豪株価は資源価格の上昇で強かった。
豪ドルは若干意外感のあった中銀理事会での金利据え置きで80円割れまで弱含むこともあったが、米追加金融緩和期待や9月国内雇用統計の強い数字、また上昇を続ける資源価格を見ながら81円台へ強含んだ。G-7終了後は材料出尽くしでユーロが下落するのに連れ80円台後半で推移している。
豪中銀の声明では「金利は当面適切。ある時点でより高い金利が求められるだろう。豪州の成長はトレンド付近」と利上げを行ってもいいような内容だが、住宅や小売りがやや弱いこ、民間銀行が既に中銀の利上げを見込んで市中金利を引き上げていること(これについては財務相が不満をもらしている)なども考慮されたのだろう。
ただインフレはインフレターゲットの上限にあり、次中銀政策決定会合では再び利上げが予想されている。今週のインフレ期待指数や月後半のPPI、CPIが政策決定に考慮されるだろう。
スワン財務相は「通貨の強さは、経済の健全性を反映している。資源税は経済成長への脅威にはならない。豪の財政状況は、先進国の中で最も強い」と明るい発言をしている。とはいえは相場は一方向には進まない。テクニカル、他通貨の動きもとらえたい。
年足はまだ僅かに陰線。始値は83.48でかなり迫ってはいる。月足では6月からの揉み合いを抜けだせるかどうか。日足では先週木曜の上ヒゲで下げるも、金曜の下ヒゲで返している。5日移動平均線は横ばい。ボリンジャーバンドでは上位にいる(77.62-82.76)一目均衡表の雲は遠く下にある(76.06から)。8月24日-25日を結んだ長い上昇ラインを下に切る時は注意したい。
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(オセアニア余話)「豪最高値でギラード首相も一言」
10月7日に豪ドルは対ドルで0.9918まで上昇し、1983年12月に変動相場制に移行されて以降、最高値を記録した。ギラード首相は「豪ドルの高騰によって、経済的な恩恵を受ける分野もあれば、打撃を受ける分野もある」と述べた。また首相は「私たちは各地域がそれぞれの経済計画を持ち、繁栄することを確実にしたい。クリーン地域開発相がこれに取り組んでいる」と続け、地方経済への政府の取り組みを強調した。
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