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2010年9月27日 (月)

まだまだ続くデコボコ道 : かかし

 先週の日経平均株価は、その前の週の4.19%の急騰から一転して、1.6%の下落となってしまいました。

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 相変わらずのデコボコ道です。先週も申し上げましたが、快適なハイウェーが突然に現れたわけではありません。為替介入という穴埋め工事が施工されたにすぎません。

 今日(27日)は、先週金曜日に米国株式市場が上昇したことを受けて、9,550円の近辺と大きく上げてのスタートになると思われますが、油断はできません。毎度で恐縮なのですが今週も「徐行運転」です。

 先週は、休日が2日あったせいもあるのでしょうが、株式市場にエネルギーがなかったように思います。マーケットが開いていた3日はすべて下げてしまいました。

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 一方で、ダウ平均株価は2.38%上昇しましたので、日米の株価乖離が一段と広がったようです。

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 そこで、両国の株価乖離を描くと次のようになっています。

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 この株価乖離にドル円の動きを重ねると、見事に一致します。対ドルで円が上昇したことが乖離の背景であることを示唆しています。

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 ということは、今後の日経平均株価の動向を考える場合、2つのことを考慮する必要があるということです。一つは米国株式市場の行方。そしてもう一つはドル円の方向性です。

 まず米国株式市場の行方から。

 先週は2.38%上昇したのですが、月曜日に1.37%、金曜日に1.86%と大きく上げたことが理由です。ともに、対ユーロでドル安が進んだことが共通しています。実は、9月に入ってユーロの底打ちが明確になり、ユーロ高ドル安が進むとともに。ダウ平均株価も堅調な上昇が続くようになっています。

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 ユーロの強さが持続するようであれば、ダウ平均株価も堅調な動きが期待できるのですが、果たしてそうなるでしょうか?

 気になるのは、ユーロの強さを支える要因の一つが経済指標の強さにあると見られることです。その経済指標の強さを支えているのが、ユーロ安の追い風で競争力を回復した欧州企業です。したがって、ユーロ高とともに、欧州企業の競争力は刻一刻と弱まっているわけです。日本とは対照的に、ユーロ高熱烈歓迎の欧州市場なのですが、この状態がいつまでも続くのか自信が持てません

 一方の米国ですが、ドル安の背景にあるのは、追加的な金融緩和措置まで考慮せざるを得ない米国景気の動向です。先週金曜日に発表された8月の耐久財受注統計を用いて、耐久財の在庫循環モメンタムを作成すると、次のようになります。米国景気の減速が今後さらに鮮明になることを示唆しています。

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 ということで、米国株式市場の堅調さが、ドル安の恩恵を受けるハイテクや資源エネルギー・セクターに牽引されているうちはまだ良いのですが、今後景気の減速がさらに鮮明になった場合、堅調さをそのまま維持できるかどうかは非常に不透明です。少なくとも、上値はかなり重くなりそうです。

 次にもう一つのポイント。ドル円の動向です。

 先ほどの日米の株価乖離とドル円を示したチャートをご覧いただきたいのですが、為替介入のインパクトは決してドラマチックなものではなく、今後の基調を変化させるようには見えません。

 先週金曜日に為替介入らしい動きが見られたのですが、その後はすぐに反落してしまいました。実際には為替介入ではなかったようですが、それは重要なことではありません。問題は、人為的に為替の水準を維持しようとすれば、かなりの努力とお金が必要なように見えるということです。

 国際通貨研究所の算出する輸出価格ベースの購買力平価である1ドル70.40円という数字が非現実的なものであるとは思えないようになってきました。

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 少なくとも、為替介入が実施されたのだから、もうそれ以上の円高を考えなくても良くなったという楽観的な見方をするべきではないと考えています。

 以上から、日経平均株価の今後を考える上で、最も重要な2つのポイント、すなわち米国株式市場の行方、そしてドル円の方向性は、2つとも予断を許さないということになります。したがって、「徐行運転を継続」という結論になります。

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