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2010年9月20日 (月)

為替介入 : かかし

 先週の投資判断は「徐行運転を継続」としていましたが、結果は大きく外れてしまいました。日経平均株価は僅か1週間で4.19%の大幅となりました。

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 振りかえってみれば、「徐行運転」ではなく「加速」すべきでした。ただし、デコボコ道が消えて、快適なハイウェーが突然に現れたということではありません。デコボコ道にあった大きな穴が突然埋められたということです。そのための道路工事費は2兆円近くかかったようです。

 というわけで、先週の大幅な株価上昇にも関わらず、今週も「徐行運転」を続けようと思います。やはり、本格的な「加速」はハイウェーに入ってからと考えています。現在がデコボコ道である状況に変化はありません。

 日経平均株価が1週間で4.19%上昇する一方で、ダウ平均株価は1.39%の上昇にとどまりました。

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 結果として、日米株価の乖離幅は僅かに縮小しています。この縮小に2兆円近くかかったわけです。

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 日足で動きを追うと、為替介入のあった15日の217.25円高が際立っています。

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 そこで、今後の日経平均株価の動きをどう見るかということですが、ポイントは為替介入が、今後の為替の基調にどう影響するかという点であると考えています。

 先ほどご紹介した日米の株価乖離のグラフにドル円の動きを重ね合わせてみます。両者の連動性は高く、しかも為替介入のインパクトは、今後の基本的な状況を変化させるほど大きくないことが明らかです。

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 ドル円の日足を見ると、為替介入後は安定的に動いています。そのため、株式市場の今後について楽観的な見方が増えていることが気になっています。現在の水準は、懸命に努力して維持されているものだからです。早晩、円高方向へ戻る可能性は消えていないと考えています。

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 楽観的な見方の背景に、米国経済に対する強気の姿勢があるように思います。先週はニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀景況指数、そしてロイター/ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値など9月の弱い経済指標の発表が続いたのも関わらず、米国の株式市場はそのショックをすぐに埋めています。米国景気が予想ほど悪くないのではという楽観的な見方が優勢です。

 しかし、米国製造業の在庫循環モメンタムが示唆するように、景気の頭打ちは鮮明で、しかも今後は減速傾向が一段とはっきりしてくる可能性が高いことを念頭に置く必要があります。

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 それでも、米国経済の回復が米国の長期金利の上昇を促し、低金利に低迷する日本との格差が拡がることが、円安に動くとする見方があります。この金利格差拡大の可能性は否定できません。ただ、問題は金利格差の動きとドル円の動きに整合的な関係が見えないことです。

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 金利格差とドル円との間に整合的な関係(相関あるいは逆相関)

が見えない一方で、ドル円と日経平均株価の間には非常に強い整合的な関係があります。したがって、金利格差と日経平均株価との関係も整合的ではないということになります。

 というわけで、金利格差の拡大➱円安➱株価上昇という期待は持たないようにしています。

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コメント

為替介入から一週間、今後の動向が気になりますね。

勉強させて頂きました。 ありがとうございます。

投稿: 株式勝男 | 2010年9月22日 (水) 09時55分

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