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2010年9月29日 (水)

ついに7.0を割ったドルランド

「ついに7.0を割ったドルランド」

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ランドは底堅く推移している。ランド円は日銀の円売り介入で先々週上昇したが、その後は介入がなくドル円は下落したが、ユーロ高、豪ドル高に連れドルランドが下落(ランド高)となりランド円を支えた。ドルランドは7.0を割り込んだ。また引き続き株価や資源価格も上昇してランドを支えている。金は南アのHarmony Gold MiningのCEOが年末に1500ドルと予想した。また科学者では南ア石炭の生産が既にピークを過ぎ、今後生産量が減少する見通しを発表したこともランド高に繋がった。金は一時1300ドルにのせ、金よりも年初来上昇率の高いパラジウムや銀も強い。

 経済指標も良好であった。7月小売売上高(前年比)は前回:+7.4%、予想:+7.1%、今回:+7.9%となり、2Q経常収支は前回:-1161億ZAR、予想: -773億ZAR、今回: -669億ZARとなった。経常収支改善はサッカーW・カップでの資金流入が寄与した。

 南ア経済の好調さを労働者も認識しているので賃上げストライキも少々のことでは妥協しないのだろう。政府はまだ高い失業率に対し、110億ランドの資金で2万人の雇用を生み出す計画を打ち出した。

 まずまずの相場環境で今週はCPI、PPIの発表がある。前回は利下げに繋がったCPIの低下があっただけに注目したい。中銀筋はこれ以上の利下げはないと示唆しているが、産業界や組合からはもう一段の利下げを望む声が強い。またランド高も懸念されている。中銀も原則は市場に任せるとしながらも、マーカス総裁は「ランド高は製造業にとって衝撃となる。強いランドに対する即効薬はない」と発言している。ゴーダン南ア財務相は「安定し競争力のある通貨を望む」、ズマ大統領は「経済は必要な雇用を創出する可能性がある、一段と競争力があり安定した為替相場を含めるべきだ」と懸念を示している。

年足はまだ陰線であるが、実体は短く、円と互角に推移している。月足はほぼ今年は12円からみで推移して安定度を示している。日足では日銀の円売り介入で12円台にのせたが、その後円高に振れても底堅いのはドルランドがジリ安推移しているからだ。位置的にはボリンジャーバンドの上限に近いところにいる。ボリンジャーバンドレンジは11.33-12.21、5日移動平均線はほぼ横ばいである。ドル円が先週長い上ヒゲを出していて下押し圧力はランド円にもかかってくるが予想レンジは11.60-12.40としたい。

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