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2010年8月16日 (月)

シドニー津田さんより豪選挙情報

「今一度、シドニー津田さんより豪選挙情報」

*200711月のラッド党首率いる労働党の政権奪取以来の総選挙であるが、今回はラッド前首相が内部からのクーデターのような形でギラード新首相にとって代わられたことや、前代未聞の”労働党政権一期で交替”が囁かれるなど異例ずくめの選挙となりつつある。
その間労働党、自由党の支持率はギラード政権発足直後こそ55-45%であったが、7月は48-52%と自由党に逆転され、8月になって52-48%と再度労働党が巻き返したが、最近になってギラード首相の人気が落ちてきているとのポール結果も出ており、予断を許さない状況である。

ギラード新首相は“党内の総意”としてラッド首相に実質的に退陣を迫り、加えて新閣僚のポストを与えることもなく、グイーンズランド州の彼の選挙区に追いやった。しかし最近では旗色が悪くなったギラード陣営がラッド首相に労働党政権支援を要請し、これに対して、どこまで本心かは分からないがラッド前首相は協力を約束した。

このドタバタ劇は保守陣営に恰好の攻撃の場を提供した。ハワード元首相まで選挙演説に駆けつけ労働党内の不協和音を厳しく糾弾し、加えて“金融危機の最悪のシナリオを何とか回避したことは労働党政権の勝利”をお題目に唱えるギラード首相に対して「金融危機回避は豪州経済の確固たる枠組みを作った保守党政権の政治的実績があったらばこそ」とここにきて自身の過去の実績を披露する始末である。
ラッド前首相については、保守陣営から政権を奪取した英雄としてのカリスマ性に加えて人当たりが良いとの印象を受けるが、彼が下野した直後には“ラッド氏は回りを信用せず常にトップダウンの一方交通であった。腹心や自分のブレインを持たず常に一匹狼で対話を回避した”などなど非難が噴出していた。

また最近ギラード人気に陰りが見える原因の一つとしてギラード首相が副首相当時、閣議で有給出産休暇と年金受給額の増加について疑問を呈したことを、こちらの民放チャンネルナイン・ネットワークが暴露したことがあるが、労働党のマーク・レーサム元党首は「ラッド前首相は卑怯で蛇のような人物。後継者のギラード首相に不利な情報を漏えいしたのは間違いなくラッド氏だ。首相は政権にとって危険なラッド氏をブリスベンに置いておくより、外相か国防相のポストを与えていれば問題は起きなかっただろう」と述べている。

資源税、難民問題、気候温暖化問題の三重苦で矢面に立つギラード首相に対しては、最近になってラッド首相追放に関して副首相であった同女史の連帯責任論を蒸し返す論調すら見受けられる。これはおそらく保守連合側のネガティブキャンペーンが背後にあるものと思われるが、ギラード首相としても、労働党の不協和音を否定するためにも、一旦お引き取り願ったラッド氏に再び応援演説を頼むのは内心忸怩(じくじ)たるものがあるであろう。

むしろここにきて”政界の筋肉マン”こと陽気なアボット自由党党首(トライアスロンの現役)の評価が上がりつつある。かれはギラード首相が総額2億ドルの障害者支援パッケージを公約した翌日31400万ドルの障害児教育支援制度を”切り札”の公約として掲げギラード首相に対抗した。

今回のラッド前首相追放については、依然として労働党サポートの有権者の中にも疑問視する向きが多い。ギラード首相が有無を言わさぬカリスマ性でそれを封じ込めるだけの力量があればよいのであるが、有権者は党首選挙も経ないでラッド氏を追放した労働党の党体質そのものに今更ながら疑問を持っているように思える。
両党首と市民とのフォーラムでは労働党右派のArbib議員とShorten議員がラッド氏追放の立役者として、今回の選挙後に論功行賞を受けると言う見方を、直接ギラード首相に確かめる一幕もあった。もちろんギラード首相は「労働党のリーダーシップの交替を決意したのは自分自身であり、新内閣の組閣人事も能力次第であって首相交代劇とは全く関係ない」と答弁したが、、、
党内の派閥抗争や選挙を前にした両陣営のドロドロした戦いは、何も日本だけではないようである。

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