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2010年7月28日 (水)

ストレステスト後の欧州金利:水谷

ユーロ圏7行のストレステスト不合格の結果をどのように判断するか議論が続いています。査定基準が甘いのではとの論評を目にします。オルドニエス・スペイン中銀総裁は、橋の強度を測ることを引き合いに出して説明されているようです。10台のトラックを橋に並べれば崩壊する。しかし5台であれば何とか崩壊しないで済む。今回は5台の基準で強度測定を行い、そして10台は同時に通さないとの取り決めを厳密に実行する。5台しか通れない規則にする。最悪のシナリオで資本不足が指摘されたスペインの銀行はCajaを中心とした貯蓄銀行であり、政府主導で再編が進み、お互いに弱いところは捨て去り、強度向上を進めてゆく方針のようです。不動産バブル崩壊からの膿を断ち切る再編のようです。不動産、建設と言ったスペイン産業の回復は弱いのではと思います。但し、マドリッドなど大都市の不動産価格はそれ程下落していないと聞いています。日本のように半分の価格にまで下落してしまうのではなく、40%30%の範囲内と言うことです。地方の地中海沿岸のリゾート地ではリゾート開発、不動産開発が途中で放棄され、雨ざらしになっているとのスペイン国営放送の取材ビデオを見ました。景気が回復するには相当時間が掛かり、政府の緊縮措置で相当の公共工事が停止になっている。政府は景気回復より、2013年までに財政赤字を対GDP3.0%以内にすることを優先しているかの財政政策です。

ともかくストレステストが終わり、ユーロ金利はどうでしょうか。長期金利の10年国債は落ち着いてきているようです。特にスペインとポルトガルの利回りは下落に転じているようです。昨日のスペイン国債は4.164/4.047%と先週木曜日の4.409/4.325%からは大幅下落、ポルトガル国債は5.204/5.077%5.761/5.344%と同様の動きです。但し、ギリシャ国債はそんなに下がってはいない。ソブリンリスクについてはギリシャは依然として高く、スペイン、ポルトガルは落ち着いてきていると客観的に判断できるのではないかと思います。

反対に短期金利は依然として高いと言えます。Euribor先物金利は依然として下落基調、つまり金利上昇気味と言えます。これは個別の金融機関に対して金融機関が疑心暗鬼になり、お互いに資金を融通するもとの市場に戻ってはいないことを意味します。銀行によっては資金繰り難に直面している銀行があるのではと推測される。どうしてもユーロ圏の中央銀行であるECBに頼る傾向があるのではと思います。ソブリンリスクはある程度解消しているものの、信用リスクの懸念は依然として燻っているようです。産業の米である短期資金が回らないと企業の資金需要に応えることが出来ず、長い目で見るとユーロ圏の景気が停滞することになります。それは緊縮財政の国家予算と共に景気の足を引っ張るのではと推測される。

短期のユーロ金利が上昇し、その結果、中期ゾーンの金利を押し上げています。グラフを参照下さい。2年の米国債とドイツ連邦債の利回りの変化をグラフに出してみました。6月下旬から黒のドイツ連邦債の金利が赤の米国債の利回りを上回ってきています。短期の資金繰り難を影響が中期債に出ているのではと推測します。勿論南欧のソブリンリスク軽減で中期ゾーンの債券を南欧債券に再び投資する動きの影響も少しはあるのではと思われます。米国は景気後退局面に入るのではとの懸念から長期金利は低下傾向にあるようです。(日々の変動はありますが。)反対にユーロ中期ゾーンの金利は信用リスクの存在から短期の金利を押し上げ、結果中期ゾーンの金利を押し上げる結果となっています。

Spreadjuly28

シカゴ筋のユーロショートポジション縮小の動きは米国サイドの金利低下要因、そしてユーロ金利上昇が背景にあり、ファンド筋は相当に嫌な雰囲気になっているのでと推測します。しかし、ユーロ信用リスクが潜在し、ユーロ圏景気低迷の可能性が強く、ユーロショートポジションを解消するまでの動きには至ってはいないのが現状のようです。

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