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2010年6月28日 (月)

しばらくは徐行運転のままで! ; かかし

 2.99%と大幅に上昇した先々週の流れを受けて、先週は「加速を!」と一段と強気に投資判断をシフトすることも考えていたのですが、中国人民元の変動幅が拡大するということで警戒的に「徐行運転を継続!」としました。

 ところが、日経平均株価はその想定を上回る軟調さを見せました。「徐行運転」をしていなければケガをしたかもしれません。ヒヤヒヤの1週間でした。

 先週末に大きく下げたこともあって、マーケットのセンチメントはとても悪い感じがしますが、今週も「しばらくは徐行運転のままで!」行こうと思っています。注意は欠かせませんが、必要以上にブレーキを踏みこむ必要はないだろうと思っています。皮肉ですが、センチメントの悪さが下値余地を限定的なものにしていると考えます。

 それではいつものご報告です。

 日経平均株価は1週間で2.58%下落しました。その前の週の2.99%の上昇を帳消しにしています。

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 日足で見ると、月曜日の大幅な上昇分をその後の2日間で食いつぶし、さらに金曜日の下げが低迷に追い打ちをかけたという展開でした。

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 注目は月曜日の242.90円という大幅な上昇です。人民元の変動幅拡大に伴って、円が人民元高につれて上昇するために、株式市場の重石になると見ていました。ところが、「つれ高」どころか円安が進行してマーケットを押し上げました。私の判断は間違いでした。正直なところ「加速を!」という判断にしておくべきだったかとその日は後悔しました。

 ところが、翌日以降は一転して円高基調がマーケットの重圧となり、月曜日の上昇効果が消えてしまったわけですが、人民元の変動幅拡大の影響に関する判断が正しかったというわけではなく、米国の住宅関連指標の弱さや、欧州問題の再燃などの影響が大きかったようです。

 ダウ平均株価も、先々週の2.35%上昇から一転して、先週は2.94%の大幅下落となっています。結果として、日米の株価は仲の良い動きを続けています。

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 そこで、今週の日経平均株価の動向ですが、とりあえず今日(28日)は無難なスタートとなりそうです。CMEの日経先物価格(円ベース)9,760円の近辺での寄り付きを想定しています。

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 その後の展開は、火曜日の鉱工業生産動向、木曜日の日銀短観などの注目指標が発表されるために、予断は許さないのですが、正直なところ、これらの指標の影響力はかなり限定的だと見ています。

 ドル円と日経平均株価の連動性の高さを見れば、国内経済指標がこの連動性を打ち破るだけのインパクトを持つものかどうかどうか、非常に懐疑的にならざるをえません。

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 ユーロ円と日経平均株価との連動性の高さにも注目する必要があります。

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 というわけで、今週のマーケットも為替の動きに影響されるところが大きいのですが、現時点では、大幅なドル安(円高)は避けられるのではと考えています。

 理由は、米国経済の回復の遅れが決して予想外のものではないこと。これは、米国の製造業在庫循環モメンタムの簡単な予測シミュレーションで以前にお話しした通りです。

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 もう一つは、(財)国際通貨研究所の作成しているドル円の購買力平価が、生産者物価ベースで104.95円となっており、ドルの一段の下落に対する多少の歯止めにはなりそうだということです。研究所がデータを更新したようなので再掲します。

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 ユーロ円の動きは心配です。ただ、長期的なドル円とユーロ円の推移を比較してみると、2008年秋に破裂したユーロ・バブルの調整がかなり進み、ようやく本来の水準に近づいたように見えます。

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 ユーロの動きは油断も隙もありませんが、とりあえず大幅下落がないと思っています、というより願っています。

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