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2010年6月 1日 (火)

南アランド

「南アランド」

*先週はランド及び株価、資源価格が上昇した。南アフリカにとっては好材料が続いた。1QGDPは予想の前年比+4.3%より強い+4.6%となった。また4月CPIは予想の前年比5.0%より低い+4.8%となった。前週は3月小売売上高(前年比)が予想の+0.3%を上回る結果+1.0%と09年1月以来となるプラスとなった。景気が強含む中でインフレが落ち着いているのは理想の状態である。また資源価格も金、白金、パラジウムも反騰している。原油がやや弱いのも南アにとってはメリットとなろう。

 前々週にギリシア財政不安、中国の金融引き締め観測、豪の鉱山業への課税などが影響して資源価格が下落、また世界的にリスク回避の動きとなりランドが下げていたが回復した。
 ギリシア財政問題だが債務返済の不足金額が明確になったのでEU・IMFが支援したのであり事態は進展しているとみたい。中国の引き締めは成長目標8%のところが10%となっているので致し方ない。豪の鉱山税課税は課税方法で譲歩の方向へ動き出している。以上外部要因も改善してきている。

 また鉄道の賃金ストも一部妥結、Wカップ開催中はさらなるストは行われない見通しである。焦点はW-カップサッカーが滞りなく開催、運営できるかどうかだ。これが上手くいけば精神的な支えともなる。白人極右リーダーが黒人少年に殺害されるなどの人種間摩擦も起きているのでまずは南アとしてまとまることができるかどうかがWカップで試されるのだろう。

(喜望峰より、外為どっとコムで連載中)

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