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2010年6月 2日 (水)

馬車道の正金銀行へどうぞ、為替悠々202

「馬車道の正金銀行へどうぞ、為替悠々202」

神奈川県立歴史博物館(みなとみらい線馬車道駅)では特別展で重要文化財の旧横浜正金銀行の創建から100年の歩みが紹介されていた。
 普段も横浜正金銀行の展示コーナーはあるが場所的には狭く今回は特別展なので数多くの資料が公開されるようだ。

 横浜正金銀行は香港上海銀行、チャータード銀行とならび世界三大為替銀行の一つであった。戦後 解体された後、外為専門銀行の東京銀行として再スタートしたが、三菱銀行との合併さらに予定されているUFJとの合併もあってその東京銀行の名前さえも完全に消え去るのは残念だ。

 ペリー来航で横浜村が開港され、生糸貿易を中心に国際貿易が始まった。外為業務は外銀に独占されていたことから、福沢諭吉、大隈重信の力添えにより日銀開業より前の1880年に設立された。国際金融業務が中心であり、海外での資金調達、日清戦争の賠償金の取扱も行い、金解禁にからむ為替介入(円買い)では日銀ではなく横浜正金銀行を通じて行われた。戦前に40ヶ所以上の海外拠点をもった。(国内店のほうが少なかった。東京銀行も同様。)

 あわせて生糸先物相場のシルクセンター、輸送を手がけた日本郵船横浜支店とその博物館、商社の三井物産横浜支店ビルなどを回り、最後に大桟橋で休憩すれば明治大正の日本の国際貿易の拠点を簡単に散策できる。その他に学習用としては横浜税関、開港資料館、横浜市立図書館を加えるのも良いだろう。外為の歴史が実地で学べる。当時の正金銀行の方が書いた外国為替の教科書もある。

 また子供の歴史の勉強なら本など読むより港界隈を一回りしたほうが記憶に残るだろう。 (明治初期において横浜港は日本の貿易の輸出の80%、輸入の70%を占めて繁栄した。)

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