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2010年6月 1日 (火)

「国士と為替、為替悠々200

「国士と為替、為替悠々200」

為替のリポートを書くことが多いが、息抜きとして、横浜や地方を散策した時に為替に関係のあるエッセイ書いている。その中からいくつか取り出した。特に横浜は開国の町であり港である。外国為替もこの港の町で最初に行われた。また日本人が国際化していく過程で様々な人間模様を学べるのも横浜であった。

(国士と為替)

昭和10年に安田財閥の総帥安田善次郎が大磯の別荘寿楽庵で壮士朝日平吾に暗殺された。安田銀行が為替取引で大儲けしたからだ。第一次世界大戦の中ごろから日本は好景気となりインフレは3倍にも進行、円は下落した。安田財閥はいち早くドルに換え恐慌で企業倒産の続く中でも巨額の利益を計上した。

大衆から集めた金を価値のあるものに投資して資産の保全を図ることは当然だが世間はそうは見なかった。「尊き神州日本の円をおとしめて設けた安田は国賊である。巷間には失業者が溢れている」と国士朝日平吾は大磯へ乗り込み失業者救済の資金100万円を出させようとした。安田は20-30円で済ませようとしたため総帥を刺して自らも命を絶った。当時の国士とは人を殺しても自分だけは生きていようとしなかった。今、円買いか円売りのどちらが国賊で国士かわからないが、あえて言えば不当な関税をかけて円高のメリットを享受させない関係者が国全体の利益を奪っているのであろう。

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