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2010年5月10日 (月)

徐行運転を再開! ; かかし

 ようやく浮上したのも束の間、先週の日経平均株価は再び水面下に沈んでしまいました。それも前週比6.27%という大幅な下落です。昨年の底値からみれば、依然として46.3%も高い水準にあるのですが、厳しい展開だったという印象です。

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 ダウ平均株価も5.71%と大きく下げていますから、日米株価は相変わらずきれいに連動しています。

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 さて、今週の展開をどう読めばよいのか?

 欧州の財政問題に大きな進展がない限り、とりあえず今日(10,月曜日)は大幅下落でスタートしそうな様子です。しかし、その後は意外に底堅い展開になると見ています。 したがって、先週は「一旦停止!」としていたのですが、今週は「徐行運転を再開!」したいと考えています。

 理由は、「一旦停止!」している間に、株価がかなり大きく下落した分だけ、更なる下値リスクが小さくなったということです。

とは言え、日本の株式市場もグローバルな情勢の変化に大きく影響を受けるわけですから、現状を把握しておくことは必要です。

 そこで、アジアを中心に、世界の株式市場の年初からのパフォーマンスを見ると、このようになっています。

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 僅か2週間前の423日と較べてみると、全体的に大きく悪化したことが鮮明です。

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 上海の低迷が目立ちます。それに加えて、グラフには掲載していないのですが、上海と並んで、パフォーマンスを悪化させている市場があります。ギリシャのアテネ総合指数です。

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 上海とギリシャが世界の証券を動揺させているように見えます。世界の文明の母胎となった中国とギリシャの両国が世界を動かしているわけです。

 もちろん、両国のファンダメンタルズは大きく異なっています。しかし、投資家の観点から見れば、「下げ」は「下げ」であって、「良い下げ」「悪い下げ」の区別はありません。

 では、このような厳しい局面で、なぜ先週に比べて楽観的な見方をするのか、もう少し詳しくお話しておきたいと思います・

 カギは、先週金曜日のダウ平均株価の動きです。

 スタート後間もなく59ドルまで上げ幅を拡大したダウ平均株価は、一転して急落となり、10時半前には279ドル安をつけました。しかし、その後は盛り返して、12時過ぎには僅かながらプラスに転じました。ただ、残念なことに、午後に入ると再び軟調になり、結局139.89ドルで大引けとなっています。

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 ポイントは午前中に見せた回復の動きです。野村雅道氏の指摘によれば、オバマ大統領の雇用に関する演説が好感されたようです(昨日のオバマさんは良かった)。その通りなのだろうと思います。

 とすれば、米国の株式市場はギリシャや中国の問題を織り込んだ上で、良いニュースに対して強い反応を示したということになります。

 しかも、午後に入ってからの下げは、ギリシャや中国問題ではなく、SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)などハイテク指標の悪化が背景となったようです、詳しくは、私の株式ブログ「スケアクロウ投資経済研究所」の「米国マーケットを振り返る 57」をご参照ください。

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 個人的な見方になりますが、欧州の財政問題が、世界の株式市場での圧倒的なコンセンサスになっていることに注目しています。もし、欧州問題に関してグローバルな支援体制の確立などの展開があれば、株式市場は予想外の急反騰を見せる可能性があることを念頭に置く必要がありそうだと思っています。

 皮肉ですが、事態の深刻さが明瞭になればなるほど、そのような展開が現実のものとなる可能性が高くなりそうです。

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