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2010年5月26日 (水)

長短金利縮小の意味!

長短金利の縮小が著しい。長期金利が低下していると言うことはリスク回避志向が強いことを意味します。リスク資産を売却して安全資産と言われる国債に買いが集中、結果として利回りが低下してくることとなります。ギリシャ国債売り、ポルトガル国債売り、ドイツ連邦債買い、米国債買いの動きです。ドイツ国債10年は2.58%, 米国債は3.15%まで利回りが低下しています。私が基準としている3.50%からは大きく離れてしまいました。チャートは米10年債(黒線)とLIBOR3ヶ月物金利(赤線)を表しています。3年のスパンのチャートです。2008年のサブプライム問題起点の金融危機時には2.10%にまで低下しています。100年に一度と言われている危機際してはこのような動きになったことを記憶しておく必要があるのではと思います。100年に一度という表現は陳腐化するようで、このような危機が今後10年単位で起こるのではと個人的には想定しています。昨年のドバイ危機には現在と同じ3.2%近辺で止まっています。欧州は現状ギリシャ危機が当面収まっているようですが、危機の一端がスペイン、イタリア、ポルトガルに波及して現在は焦点が当てられる状況のようです。この進展状況によっては危機意識が深まるのではと考えます。そうなると一段の安全志向が強まることも予想されます。3.2%を下回るようなことになると、次のポイントは2.8%水準にあるのではと思います。この間の動きが過去のチャートからは早いのではと推測され、注意が必要です。

Spreadmay26

短期金利の指標LIBOR3ヶ月物は現在0.53%です。ドルの短期金利が上昇していることは金融機関の資金繰り担当者の恐怖心理が増幅していることを意味しています。金融機関は自身の資産保有価値を自覚することで自身の資金調達能力を知ることになります。自身が適格投資基準を満たす債券を保有していれば他行の資金の出し手から断られることはないのですが、何かジャンク債を抱えていたり、問題のある投資先が発覚したりしたら即座に資金の出し手から資金放出を断られることになります。銀行時代そのリストが金融危機時には毎日更新され資金担当者はその作業でかなり忙殺されたものです。ブラックリストに資金を出すと一回目はイエローカード、そして二回目はレッドカードです。私はイエローカードを一枚貰いました。2枚目ですと退場となります。資金繰りに支障を来たすと、銀行の血が巡ることがなくなり心臓と停止を意味します。資金繰り担当者は如何にして当座の資金を確保することに頭を悩まします。最悪の場合は当局にお願いして公定歩合での資金調達となります。ドルの資金繰りは世界中の金融機関にとって生命線であり、その恐怖心の表れが金利上昇に表現されています。赤のチャートを見るとリーマンショック時には4.75%にまで跳ね上がっていることが分かります。まだまだ欧州発金融危機は収まりそうになく、LIBORという資金繰り担当者の恐怖指数はまだ跳ね上がりそうです。中期的には0.80%近辺まで上昇するか注目です。

スペイン発のニュース提供でユーロが売られる局面を引き起こしました。スペイン中銀がCajaSurと言われる貯蓄銀行を管理下に置くと発表しました。Caja(カハ)とはスペインでは街の横丁に小さな店舗を構える金融機関であり、私には信用組合のような存在だと映りました。Sur(スール)とは“南”という意味で、南部アンダルシア中心に営業している貯蓄銀行です。スペイン南部は海外からの不動産投資に沸いた地域です。地中海岸のコスタデルソル(Costa del Sol 太陽海岸)では相当のリゾートマンションが建設され、そしてCajaを中心に不動産融資をしたと想像できます。焦げ付きがかなり発生していると推測できる。そのような状況では経営が苦しい。スペインでは中小のCajaを中心とした統合が急務です。CAM(Caja de Ahorros del Mediterano), Cajastur, Caja Cantabria, Caja Extremadra の経営統合が発表されました。名前を見ると北部のAsturias地方、Cantabria地方、そして南西部のExtremadra地方のCajaのようです。全国を縦断横断した経営統合をしているようです。Cajaは個人的には送金の相手先であったことがあり、馴染みがあります。スペインの金融機関の約50%位の資産規模となります。またCAMを中心とした経営統合で1350億ユーロ規模となり、CajaとしてはLa CaixaCaja Madridに次ぐ貯蓄銀行の規模となります。現在45Cajaがあると言われています。Cajaは不動産バブルの後遺症を深く残しており、今後も経営統合するなどリストラを進めないとユーロ売りの格好のニュースを今後も提供することになります。

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