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2010年5月 5日 (水)

消費税の対外比較は片手落ちその3、為替悠々169

「消費税の対外比較は片手落ちその3、為替悠々169」

しかし農水省が ついに、米の輸入自由化を決めた。 食糧庁が国家管理するミニマムアクセス(最低輸入義務)を 越える 輸入は 民間の自由な参入を認める事になった。 関税が課されるが、これは 自由貿易である。 あの アメリカの「国宝ローズ米」等の カリフォルニア米が安く、美味しく 食せるわけである。お寿司のカリフォルニア巻きは絶品。

と、思いきや、 愕然とした。 ななな、何と、 関税が1000% !!!!

1000円のモノが、11000円となる。 これで、 日本の農業を保護し、 輸入米で 国産米市場が侵食されるのを防ぐそうだ。

これが、日本の規制緩和であり、市場開放である。 この類いの事が、日本ではいたるところで行われている。 国民が豊かになることを、 許さない方式である。 「富国貧民」であり、 出る杭は打つ。
ジャパンドリームはドリームのままで終わらせる。 しかし、其の国も、借金で首が回らなくなった。

規制、寄生産業を  鉄壁の守りで固めている。 野球で言えば、守備に1000人ついているようで、 スタンドの観客も グラブを持っている。 サッカーなら、キーパーが1000人いて、ゴールの中も、キーパーでいっぱい、ボールが入る余地はない。

これほどまでして、 農民を守るのは、やはり、選挙に行くか行かないか分からない、行ったとしても、野党に入れたり、 クリントンと書いたりする 都会人より、確実に、自民党と書く、農家の人が大事だからである。 都会人は 豊かになれない。

また 愚痴るが、 私の住む農村では、駐車場、 アパート経営を本来業務、農業を付随業務とする人が、殆どである。 海外旅行も、 南米や アフリカ等と、定番の欧州、ハワイなどはもう飽き飽きしているくらい豊かである。

持っている土地は、 住宅都市整備公団が高値買いしてくれた。 公団は 民間のように、不良債権化しても 値引きせず、のほほん経営、たまに値引きすると、最初に買った人から訴訟される。
いまや 港北ニュータウンでは、 民間不動産会社のほかに、物納された土地を売る 大蔵省理財局、 担保として取られた土地を売る 裁判所、 在庫満タンの住都公団、 民間不動産会社で、販売で活況を呈している。 子供は、少なくなり、さらに 家、土地が余る。 土地の下落は さらに 速度を増すだろう。

話が土地にそれたが、 結局、我々が、美味しく、安いカリフォルニア米を食べるには、1000%の関税、即ち、 1ドル=1320円の為替レートの価値で買わなくては行けない。 こう 考えると、何の為の、為替市場か、 何の為の 比較優位論か、分からない。 あるいは、 円高説をとなえる 人の 頭の中身を見たくなる。

ドル円が50円になろうと 20円になろうと、 米の輸入は1000円、 洋書の輸入は200円なのである。
自国通貨が強くなっても、貧しさが増すのは、日本だけである。
何の 規制もない、市場で 頑張る 輸出業者の方(一部輸入業者)には申し訳ない。 でも 輸出破綻とともに、 日本のすべてが 破綻しよう。

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