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2010年5月31日 (月)

徐行運転を継続!(その3) ; かかし

 6.48%と大幅な下落を記録した先々週の動きを受けて、不安に満ちたスタートとなった先週の日経平均株価なのですが、終わってみれば僅か0.22%の下げにとどまりました。

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 しかも、日足で1週間の動きを追うと、水曜日以降は尻上がりの回復を見せる堅調な展開でした。

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 投資判断を「徐行運転を継続!(その2)」として、ある程度の底堅さをみせるだろうと期待していたのですが、正直なところ、それを上回る堅調さだったという印象です。

 ダウ平均株価は0.56%と日経平均株価を上回る下げになってしまいましたが、大きな差があるわけではありません。相変わらず、日米株価がきれいに連動しています。

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 そこで今週の見方ですが、「徐行運転を継続!(その3)」です。

 状況に大きな変化があったということではありません。ただ、先週よりは多少厳しいかという感じで見ています。

 そのように見る理由は2つ。

 1つは、今日(31日、月曜日)のスタートが9,635円近辺となりそうなこと。130円近く下げての寄り付きとなるかもしれないということです。先週金曜日に、ダウ平均株価が122ドル強下落したことが背景です。

 2つ目は、ダウ平均株価が下げた原因でもあるのですが、ユーロの下落基調に大きな変化が確認できないことです。マーケットの重石になることを懸念しています。

 そのようなわけで、日経平均株価の動向を探る上で、ユーロの動きが極めて重要なポイントなっています。

 そこで、ユーロが一体どのような位置にいるのかを、「あるべき為替水準」という観点から考えてみたいと思います。私たちが今どこにいるのか? その位置感覚を確認するためです。

 一つの考え方として、購買力平価を使って見ます。データは財団法人 国際通貨研究所のものを使います。

 まずユーロ円の購買力平価から。企業物価をベースに算出した購買力平価は1ユーロ102.33円となります。

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 現在のユーロ円は112円程度のところを推移しています。意外なことに、ユーロは本来あるべき水準からみると、まだ割高なのです。今まであまりにも過大評価されていたということを示唆しています。

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 そう考えると、ダイキン工業や日本ガイシなど欧州向けの比重が大きい企業が、なぜ高い収益力を確保していたのかが解るような気がします。

 ついでにユーロドルの購買力平価も見ておきましょう。企業物価ベースで1ユーロ1.236ドル。

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 それに対して、現在のユーロドルは1.226ドルとなっていますから、購買力平価にほぼ一致しています。

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 このように見ると、ユーロは急落した印象が強いの意ですが、これまでの割高が修正されて、本来の水準に戻ってきたところと見ることも可能かもしれません。

 このあたりの議論の詳細は、私の株式ブログ「スケアクロウ投資経済研究所」の中の「購買力平価でユーロを考える」をご参照願えればと存じます。

 以上から、ユーロがさらに下落する可能性はもちろんあるのですが、下げ余地はかなり小さくなっているような気がしています。それが今週の日経平均株価を多少強気に「徐行運転を継続!」に据え置いている理由の一つでもあります。

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