海外休みの注文、ITでポジション管理、為替悠々197
「海外休みの注文、ITでポジション管理、為替悠々197」
東京だけオープンしているので、東京にも海外の各支店のオーダーが集まってきた.リラフレンチとかエキューバスケット等親しみのないオーダーがある、ご親切に、バスケット計算のソフトまで電子メールで送られてきたが使い方が分からない.手計算するファイトなし.どうせ動かない(と思ってはいけない).
海外のオプションディーラーからは、電話が入って来る.やはり常にポジションを持たざるを得ないオプションディーラーはつらい.
300件以上オ-ダーがあるが、今はPCがすべて通貨別、レート別に区分けしてくれるので手間が省ける.つい最近までは人力で区分けし、目が痛くなりながらレート順に並べていたものである.
今は、電子ブローキングやロイターディーリングシステムが自動的にディーリングサポートシステムにインプットされる。瞬時にポジションが把握出来る.自動インプットではないのはボイスブローカーによるものだけであり、この点においてもボイスブローカーは立後れて来る.自動インプットはさらに正確であり、クレディットライン管理も簡単である.
また管理するものからしても、東京だけでなく、瞬時に世界中のディーラーのポジション、損益が把握でき、オーダー状況も分かり、ニュースや大口ディールの伝達も世界中同時に電子メールの掲示板でしることが出来る.
電子ブローキング、インターネット、ディーリングルームのハイテク化で10年前の3分の1の人数で仕事が早く正確に出来るように思う.
しかし邦銀はこのディーリングや管理、伝達のハイテク化でかなり遅れているようである.しかしこれを進めると余剰人員が増える.一概にハイテク、省力化が良いとは言い切れない.
昔のディーリングルームはそれこそ熱気ムンムンの中、徒弟制度で罵声(特にやられているディーラーから)、理不尽な要求、物が飛んだり、人格権侵害のような叱正、セクハラ、残業、徹夜、…等と、およそ銀行とは思えない、他のセクションの人は寄りつかないタコ部屋であったが
現在は様変わりであり、ディーラーも自分のやられを部下のせいにする余地や怒鳴って発散することは出来なくなってきた.やられるのは本当に自分の相場感だけからであり、自己責任である.人間臭さが消えた
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