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2010年5月21日 (金)

見極めてはいけない、為替悠々194

「見極めてはいけない、為替悠々194」

 短観を見極めてから、選挙を見極めてからという言葉を耳にするが、見極めるべきものは需給であり、発表される数字の分析ではない。発表後の短観を見極めて素直に円買いに反応してもまったく儲からない。他の指標でも同じことが言えよう。貿易収支や需給がからむ対内証券投資状況を見極めるのは需給の理にかなっているが。ファンダメンタルズにどれほど過去裏切られていようが、ファンダメンタルズを愛する人は多い。

短観の発表まで見極める慎重な人がいい数字を見て円売りを仕掛けるほどの気の利いた取引をする相場師はいない。

100から120%安全と思って勝負に出るときは幕が下りていて市場は次の材料で動き始めている。60%程度の確信が出れば勝負に出ればよい。

朝から相場観の交換を友人として漸く確信を得たのが夕方でドルを売りにきた時は既に2円下がっていた人もいた。相場はもっと気楽に入って間違っていたらすぐやめる。慎重に入る人は逆に間違っていてもなかなかやめないものだ。
 

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