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2010年5月19日 (水)

あたりさわりなくが無難?為替悠々190

「あたりさわりなくが無難?為替悠々190」

 相変わらず「原油高で円安」、「株高で円高」、「株安で円安」との記事を目にする。人生幸郎師匠(大阪のボヤキ漫才師)が存命なら「日経3万8千円から7千円に下落して為替は160円から80円や」、「原油は10ドルから40ドルへ上げて円高や」「責任者出てこい!」となっていただろう。

 しかし「為替コメント」を求められて「株安だから円高ですね」とか「原油高ならきっと円高」ですねと答えたら、「こいつはアホかいな」となってしまう。でも儲かるのである。理由もある。不況になれば輸出が伸びて、輸入が伸び悩み黒字が増えるのである。バブル時代のようにゴッホの「ひまわり」を買うほど金余り、好景気なら円安となっていた。好景気なら円安、不景気なら円高の予想は少ないが結果は多く出ている。

当らなくてもあたりさわりのないコメントをするか、冗談と思われてもあたるコメントをするか。需給に重きをおいたコメントは往々にして世間一般のコメント、予想と逆になる。
また相場の説明に窮すればあまり需給に関係のないオプションとかヘッジファンド、投機筋の動き、ストップロスで逃げれば良い。聞き手もフォロー出来ない。さすがに最近は「銀行の投機の影響」というプラザ合意以降のコメントはなくなったことは進歩であろう。銀行は為替の投機家ではなく仲介者だからだ。

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