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2010年5月17日 (月)

お客様は神様、為替悠々186

「お客様は神様、為替悠々186」

 日曜日の日経新聞に「外貨預金をどう選ぶ」との記事があったが、日本の4大メガ
バンクは1年もの豪ドル外貨預金においては市場実勢から金利で1%超、為替手数
料で往復6%程度の手数料をとっているようだ。合計で年7%顧客から手数料を徴
収している。

 豪ドル円は現在84円であるので1年後90円で始めて元本が保証され、ここからの
豪ドル高円安が顧客の収益となる。顧客が外貨預金で儲けるのはかなり至難だ。収
益が出始める90円のスタートラインまでは長いしリスクも大きい。その難しさは例え
れば青梅マラソンは参加者が多いので最後尾スタートでは実際のスタートラインま
でたどり着くまで時間がかかる。都銀の外貨預金も利に乗るまで無駄な手数料や期
間がかかるが顧客には説明はされていないだろう。 

 銀行にとってみればこれらの7%の収益は外為収益に計上される筈だ。外為収益
が膨大でも為替の利鞘を稼ぐディーラーの売買益は僅かで収益源が手数料であ
る。

 まさにそのカラクリを知らないお客様は銀行にとって神様、仏様なのである。
最初の1ヶ月だけ10%金利を掲げ少しは収益を還元する銀行もある。それを批判
する人もいるが何もやらないよりはましである。

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