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2010年5月 7日 (金)

正しい言葉使い、為替悠々174

「正しい言葉使い、為替悠々174」

若者の現代的言葉使いを識者が批判している。しかし為替の世界の言葉使いでは日本の大新聞といえどもその使用法を誤っているようだ。

 ドル円とは1ドルが110円であり、円ドルとは1円が0.00909ドルということだ。
ユーロドルなら1ユーロが1.2ドルであり、ユーロ円なら1ユーロが132円である。
ドルユーロは0.8333で円ユーロは0.00757だ。
 左の通貨1単位あたりが右の通貨でいくらかということだ。

 しかし大新聞である読売でも経済紙である日経でも円ドルとか、円ユーロと表記している。これなら1円あたり(あるいは計算しやすいように100円単位でも良いが)何ドル、何ユーロと表さなくてはいけないが、110円とか132円となっている。分かればいいじゃないかということだが、そうなら若者言語も同じだ。しかし若者言語と違って為替用語の不適当な使用は実損に繋がるケースもある。

なじみはないが豪ドル対NZドルとか、スイスフラン対ノルウエークローネとかの相場を出す時にそういう約束事がないと苦労してしまう。まったく違った相場で商売する失敗もあろう。円ユーロと外人ディーラーに聞けば0.00757―0.00758とクオートするかもしれないしそれが正しい。

 さらにつけくわえれば為替市場で売買されるのは外貨なのでわかりにくく、あるいは半玄人ぶって数字が上がっているのに円安、下がってるのに円高というよりドル高、ドル安と言ったほうが良い。例えば日常生活で卵の値段が上がっても円安とは言わないし、りんごの値段が下がっても円高とは言わない。卵が高いとかりんごが安いと言う。

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