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2010年5月 6日 (木)

ブラックスワンセミナーの時、為替悠々171

「ブラックスワンセミナーの時、為替悠々171」

高コスト体質が、内外の2重価格に現れる。 明治初期に 海外では 金と銀の比率が1対16なのに国内では1:4であり、日本の金が流出したように、今もこの価格差で 海外に富が流出したり、一般庶民から 特別利益団体へ流れている。 まだまだ フェアーマーケットではない。 様々な市場でグローバルスタンダードとかけ離れている面がある。 10ドル で アメリカで本を買って、 日本で2400円で売るような システムが蔓延している。

*全世界でベストセラーとなっているブラックスワンであるが、著者のナシムタレブ氏は10年ほど前は私のいた銀行の同僚であった。彼がオプションのセミナーをやるので早速彼が書いていた「ダイナミックヘッジ」という本(英語)をそれぞれが買った。

(K氏の場合)
早速八重洲ブックセンターへ走り、15,500円、消費税775円 計16,250円を支払った。 為替レートは203.25円を適用された。 日本にはまだ市場をかけ離れた輸入固定相場がいたる所に存在しており、サラ金の上限金利を規制するような臨金法 は為替にはない。 泣く泣く203円でドルを買ってしまう。洋書を手に入れ難い環境である。洋書を読まなくなる。

(私おじさんの場合)

パソコン中年の私はアマゾンドットコムを利用、そこでのディスカウントプライス$55.97と送料$12.95で合計$68.92 を クレディットカードで支払う。 約8270円。勿論、学問の為であるから、アメリカのセールスタックスはかからない。 教育関係、食料品など生活必需品もセールスタックスがかからない州も多い。

とにかく 日本は規制、複雑な流通制度、政治家の思惑、税金などで価格が’つりあげられている。 インターネットを利用して、コメにかかわらず 世界中の商品、サービスを効率的に選べるなら 日本もフリー、フェアー、グローバルとなろう。 給与が今のままでも価格が国際常識の半分になれば、可所分所得が倍になる。 GDPを無理矢理大きくした以上の国民は豊かさを感じられるのではないだろうか。 借金をしてGDPを大きくするのが選挙的に正しくても、長期的にどうなるかわからない。

経済企画庁が内外価格差のリポートを出し 東京、ニューヨークの差が1.08倍に縮小したと言っている。 400もの商品を比べたと言うが、上記の本の差は入っていない。 グローバルになった以上、国境を越えて 商品サービスを選ぶ事が自由になれば良い。

アメリカはインターネットを24時間つなぎっぱなしで月20-30ドル、日本は15-20万円。 (これは後日改善された。)アメリカの1万円の車検を受けたいし、イギリスの更新不要の免許が欲しい。NTTよりATTで電話したい。外国のタクシーを使いたい。ついでに外国の高速道路が日本にまで繋がり料金も無料になって欲しい。

勿論、選挙の為に、既存規制票田産業を保護しなければならないので、部分的にコメなどのように鎖国体制、高関税が続けられるだろう。 しかし、歴史的にそのような制度は崩れていく。

私の家の廻りにも豪華なお城のような住都公団の研修所があり、優雅にテニスをやったり庭園の手入れをする職人が忙しい。 これはすべてマンションの価格に上乗せされるのだろうか。 私の住んでいるような田舎で研修をする必然性は全く無い。 殿様商売、採算度外視である。

膨張拡大するより国際水準にちょっと合わせるほうが、GDPの強い数字より民間は豊かになれる。 財政赤字も増えない。 八重洲ブックセンターとアマゾンの違いが日米の実質生活の差を表わしており、これは日米GDP格差より大きい.

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