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2010年4月 5日 (月)

米国に警戒信号点灯! : かかし

好調な株式市場です。日に日に強気な投資家が増えてくるのを感じます。しかし、米国に気になる警戒信号が点灯しています。先週は「急加速」した日経平均株価なのですが、今週は小動きにとどまると見ています。

 先週の日経平均株価は2.63%と大きく上昇しました。高値警戒感が叫ばれ続ける中を8週間の連続上昇です。

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 ダウ平均株価も0.71%上げています。日米のマーケットの連動性の高さは変わりませんが、日本の上昇率が多少米国を凌駕しているように見えます。

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 では、今週は? 「再加速」継続と見たいのですが、小動きにとどまると予想しています。

 なぜか? 米国の指標に本格的な警戒シグナルが点灯してしまったためです。日米の株式市場の連動性が高いことを考えれば、注意するに越したことはないようです。

 リーマン・ショック後の混乱期のさなか、いちはやく200811月に底を打って、その後も上昇を続けてきたハイテク指標が下落に転じたのです。

 ハイテク指標とは「コンピュータ及び関連機器」の在庫循環モメンタム。出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いた指標です。

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 この指標が下落するということは、出荷金額、つまり売上高の勢いがなくなってきたか、在庫の積み上がり、つまり作りすぎが鮮明になってきたことを意味します。事実、図が示すように、細い実線の出荷が弱まり、点線の在庫が増加の兆しを見せています。

 これまで、この指標に連動するようにナスダック指数も上昇を続け、米国株式市場の回復を牽引してきました。おそらく株価は早晩調整局面に入る可能性が大きいと判断しています。

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 この影響が大きかったせいか、331日に米国商務省が発表した2月の出荷・在庫・受注統計によって作成した全製造業の在庫循環モメンタムも僅かですが反落に転じました。

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 長期のデータで見れば、この指標が頭打ちになることは予想していたのですが、いよいよ現実になってきたということです。

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 参考までに、2月までの出荷と在庫の水準が今後も維持されると想定して、今後の全製造業在庫循環モメンタムの動きをシミュレーションすると、次のような展開になります。

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 というわけで、米国株式市場との連動性が高い日本の株式市場の今後の動向も予断を許さないということになります。

 しかしながら、一方で、日本の株式市場を下支えする要因も見えてきています。ドル円です。さらに円安に振れる可能性があると見ています。

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 理由は日米の金利差。ロンドン・インターバンク金利(3ヶ月物)の動きを見ると、ドル金利が円金利を上回り、しかもその格差が一段と拡大しています。

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 そして、シカゴ・オプション取引所のVIX指数を見ると、下落基調が鮮明です。投資家のリスク許容度は高まっているということです。

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 低金利とグローバル・マネーのリスク選好の組み合わせは、円キャリーの本格的な動きを示唆するような気がします。となれば、円を売って、その資金で投資するわけですから対ドル円安の動きが一段と進む可能性が高くなりそうです。ひょっとすると、長い目でみれば、国際通貨研究所の算出する企業物価ベースの購買力平価である1ドル104.23円あたりまでを念頭に置くことも必要かもしれません。

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 以上のような展開を合わせて考えれば、米国のハイテク指標が悪化することによってもたらされるマイナス効果と、対ドル円安がもたらすプラス効果が拮抗して、日経平均株価は小動きになると考えるわけです。

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