元ディーラー鍼灸師、秋田呑気堂より
「元ディーラー鍼灸師、秋田呑気堂より」
2010年 04月 14日
呑氣堂健康迂話 風 http://nonkidoh.exblog.jp/
きょうはことのほか風が強い。朝方所要を済ませるために車で出かけたが、コンクリートの重しがついた看板や仕切りが風に押されて路上に倒れていた。この風は何をきれいにしてくれるのだろうか?くれぐれも災害のないことを祈りたい。
唐突だが「風」という字にはなぜ虫(き)が含まれているのかなどと考えたことはあるまいか?どうももともとは竜を含むハ虫類が風を起こすものと考えていた名残だそうだ。竜を鳥で示した場合は「鳳」となる。いずれにしても古の時代には風は鳥や竜の形をした神、風神と位置づけられ、各地で人に影響を与えたという。
この神によって、それぞれの地域に特徴あるものが生まれた。だから、それを風俗や風物と呼ぶ、といわれると納得する。さて、この風神は、人体にどのような影響を与えるだろうか。陰陽五行では、五悪として「風・熱・湿・燥・寒」を挙げて、これらが過度に体内に侵入すると悪影響を及ぼすと捉えている。中風などはご存知であろうか。これは風邪に中(あた)ることで、現代では脳溢血に一番近い。
少しややこしいかもしれないが、五悪の「風・熱・湿・燥・寒」の「風」は五臓では「肝」に対応する。季節では「春」とつながる。この時期は風が要注意だ。中風の気がある方は肝を収めなくてはならない。難経鉄鑑によると、肝の中州を緩めると逆上することがなくなり、肝気も自然に調和がとれてきて安らかになるという。
些細なことに対して怒りっぽいのも逆上だし、何か突発的な出来事が起こったときにパニックになってしまうことも逆上といっていいだろう。肝は五色で青と対応するが、怒ったひとの顔は最初赤味を帯びるが、度を越してわなわな震えると青くなる。パニックに陥った方は最初から青ざめている。
お酒を飲むと最初は赤くなるが気持ち悪くなると青くなる。
肝の中州を緩めると、肝気も自然に調和がとれてくる。経穴(つぼ)でとるのもいいのだが、直接肝臓(右の季肋部)の手を当てて静かに呼吸してみるのがもっとも簡単である。さてさて落ち着きましたか?どうやら外の竜神は眠りについたのかそれともどこか彼の地へ去ったのか。一昼夜暴れた秋田の風はようやく収まりつつあるようだ。
野村雅道と楽しい投資仲間達おすすめFX会社
| 固定リンク
「お知らせ」カテゴリの記事
- カンボジアからの便り(2011.07.07)
- 若林栄四さんの新著、デフレの終わり(2011.06.23)
- FX必勝トレード情報術、銀座でセミナー(2011.06.21)
- 銀行家、機関投資家のブログのご紹介(2011.06.12)
- 人材募集の件(2010.07.06)
コメント