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2010年4月 1日 (木)

為替は力、力は金である、為替悠々121

「為替は力、力は金である、為替悠々121」

今年の話ではありません

 先週金曜日の弱い米国雇用指数発表後のドルの動きには戸惑いを覚えた人が
多いようだ。対ユーロではその弱い数字に従い、いわゆるファンダメンタルズ通りに
ユーロドルが上昇した。しかし円は対ドルだけではなく全面安となった。ニューヨーク
市場のユーロドルの取引は圧倒的に投機筋の玉が多い。ほぼ同じ方向でガツンと
動く。円は実需の市場であり、介入もある。投機筋には苦手の買い切り、売り切り玉
が多い。ファンダメンタルズより実需の力が大きい。もちろんその実需の代表である
貿易黒字の影響で日本は景気が良かろうと悪かろうと円高推移となってきた。しかし
今年になって昨年より介入の規模が大きくなり、経常黒字、外人の日本株買い見合
いの円買いを上回る円売り介入が行われている。

 角栄さんではないが「為替は力、力は金である。」 ファンダメンタルズではない。
無限にお金をつぎ込めれば勝てる。

4月15日には米国財務省が議会に「貿易相手国の為替政策に関する定例報告」
を提出する。 介入や関税のことがいつも問題になるがそれ以上の問題は一端しぶ
しぶ輸入しても消費者の手元に届くまで、税金がかかり円高の恩恵はふっとんでし
まうことだ。例えばガソリン。ガソリン本体に60%のガソリン税さらにその合計に
消費税までかけてしまう。日本の税金は広く薄くとって庶民にわからなくしてしまうが
これほど厚かましくとる税金もない。

それにくらべれば為替の10円くらいのブレはかわいいものだ。税金の負担は為
替のブレより重い。またその税金はいったい何に使っているのだろう。 高速道
路無料案を批判する時「ただほど高いものはない」とことわざさえ使えば良いと思
っている議員がいるがただではないし車検、免許などでも米国ではただ同様なと
ころを高額納税しているのである。ガソリン以外にも例はたくさんあるだろう。為替
の動きはこのようなぶったくりに較べればとるにたらない愛すべきものだ。

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