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2010年4月 8日 (木)

IMFにチャオしたアルゼンチン、ギリシアは

「IMFにチャオしたアルゼンチン、ギリシアは」

*ギリシアはあからさまにIMFを嫌っているが、アルゼンチン通貨危機でもアルゼンチンも厳しいIMFの融資条件に耐えられずIMFと縁を切ったことがる。

「アルゼンチン通貨危機」

 この手の厳しい融資条件は、クリントン時代にもIMFがインドネシアなど世界各国に対して行ってきたことで、ブッシュ時代になって始まったことではなかった。とはいえ、緊縮財政の一方で、アルゼンチンはブッシュ政権に好意を持ってもらおうと「テロ戦争」が始まると、600人の兵士をアフガニスタンへ平和維持軍として送り出し、パキスタンでは難民支援の病院も経営している。だが、そんないじましい努力も、アメリカとその配下のIMFの対応を変えるには至らず、アルゼンチン国民の間から「アフガニスタンより、自国民の支援にカネを回せ」という非難が増えただけだった

 2001年初め、トルコが通貨危機に陥ったとき、ブッシュ政権はそんなに冷たくなかった。IMFを通じて75億ドルを緊急融資させ、連立政権が壊れそうになっていたトルコ政府を救った。トルコではイスラム原理主義勢力が勢力を強め、経済が破綻して連立政権が崩壊すれば、イスラム原理主義の政権ができるかもしれなかった。トルコはイラクを攻撃する米軍に軍事基地を使わせており、アメリカが中東を支配する際には欠かせない国だったから、すぐに緊急支援が行われたのだった。緊急支援をしてもらえないアルゼンチンは、中東から非常に遠いという地理的な自国の運命を恨むしかなかった。

しかし、1999年に起きたブラジルのレアル切り下げでペソが相対的に高くなり輸出競争力を喪失、国際収支は悪化した。結果的に通貨危機(通貨ペソの対米ドル「ペッグ制」崩壊)により完全に暗転、2001年には対外債務の返済不履行宣言(デフォルト)を発する事態に陥り、経済が破綻。国際的な評価は地に落ちている。

その後メルコスール加盟国となったことにより、南米諸国との経済交流の活発化による諸外国からの投資の増大に、経済の復活を賭けた。特にブラジル、ベネスエラとは政治面でも関係を深め、ベネスエラからの南米大陸縦断天然ガス輸送管を設立した。

キルチネル大統領は、2006年7月9日の「独立190年記念式典」で、「われわれは国際通貨基金(IMF)にチャオ(さよなら)を告げた。」と演説した。IMFの干渉を排除するため100億ドル近い債務を完済した。2000年末の経済破綻直後の失業率24%を、2006年5月までに11.4%にまで改善した。


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