FRBは日銀より雇用に重点を置く理由
「FRBが日銀より雇用に重点を置く理由」
米国にとって雇用統計は最も重要な指標だ。何故ならFRBには他の国の中央銀行には課されていない雇用の安定という職務がある。日銀や他の中銀は物価の安定だけが職務だ。日本では雇用は政府の専管事項で日銀は関わらない。米国は政府と中銀が一緒に雇用を監督するので他国の雇用統計以上の重みがある。金融政策へも影響する。
*昨日もアトランタ連銀総裁が利上げ支持には「持続的」な雇用改善が必要と発言したのはそれを意識している
10%近い失業率では超低金利政策が解除されることはない。3月雇用統計では失業率は9.7%、非農業部門雇用者数は18.7万人の増加予想だ。雇用統計発表の週にはADP雇用者数やチャレンジャー社人員削減数、また新規失業保険申請者数の数字にも注目したい。これらは同種の指標で、その傾向は雇用統計と変ることがないので大きなヒントとなる。また事前の雇用者数の予想の数字が強いだけにいわゆる「織り込み期間」ということで先週あたりからドルは強含み推移している。発表直後に取引するのも事前の予想で順バリで織り込んでいく取引もあり2度のチャンスがある。
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