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2010年4月23日 (金)

ハンディ3兄弟、為替悠々154

「ハンディ3兄弟、為替悠々154」

複利表では、5-6%で30年運用すれば7倍程度になる。0.08%の金利の日本では 何百年、何千年かかるのだろうか。 計算してもらいたい。 無担保コールにだすなら 普通預金の方が金利が高くなってしまった。 機関投資家が 市場に出ず、そろって 銀行の窓口に並んでいるのだろうか。 銀行も 金額が巨額だけに ティシュペーパーの景品では怒られるであろう。

一億総日中ディーラーのような国になってしまい、大局的な行動がとれない日本。
欧米のファンドマネージャーに聞いたが、彼らのポートには、30%程度 定期預金が組み込まれている事があるらしい。利率が 5%はあるので、 これは 最低の ベース で、心の支えとなる。 さらに、株が好調であり、あとは デリバティブで ヘッジしたりする。 日本株とかドル円レートは口にするほど 気にする必要がない。 日本のファンドマネージャーは大きなハンディを負っている。 一概に外人が優秀ということではないのではないか、日本と土俵が違う、日本の土俵はぬかるみである。

スーパーファンドマネージャーと言えば 海外の人間であり、そのパフォーマンスや収入には驚くべきものがある。ソロスだけでなく、ウオーレンバッフェット、ポールキャボット、ベンジャミングレアム、ジョンテンプルトンなどの名前には 官民あげて歓迎する。日本の証券会社の運用も海外のファンドに任せている事は、新聞でも良く見られる。

金融界にはイチロー、ナカタ、フナキは出てこない。 能力が劣っているのだろうか。 あるいは サラリーマンディーラーで 上司の顔色をうかがったり上司のハンコをいくつももらわないと、売買いの判断がくだせず その間に相場ははるか遠くへ逃げているからであろうか。

そうではない。日本のファンドマネージャーにはハンディが多すぎるのである。ハンディー3兄弟である。  3Kいっても良い。 即ち「為替変動、金利ゼロ、規制」である。

この3つを背負っていかなければならない。 外人は規制無く税金安い。 バッファーというか 安全投資として5%ぐらいの自国通貨の定期預金で一部運用利回りをフィックスする。まずは為替の変動のない 自国株に投資する。 為替変動を追うものは全体の中での遊びの部分であろう。 遊びであるから 余裕がある。 余裕があるとこれがまた儲かる。

日本のファンドマネージャーが無能ではなく、 ゴルフで言えばいつもマンディーから出ているわけである。 陸上にたとえれば 鉄アレイを持ちながら走っているわけである。 このような地獄の特訓を受けているから、最後は優秀な人がでてくるであろう。 しかし、海外ではそのような特訓を受ける必要も無いし、受けても役にたたないのである。為替、金利ゼロ、規制とは別世界で生きている。
地獄の特訓が徒労には終わらないで欲しい。野村監督が阪神の坪井選手のフォームを見て「なぜ あんなに難しい事をめざすのか」と言ったそうである。 日本もそのようなところがあるのではないか。シンプルにいきたい。規制がなくなれすべて上手くいく筈である。

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