2つの金利差取引、為替悠々161
「2つの金利差取引、為替悠々161」
金利差取引には2つある。為替証拠金などで日本と豪ドルとの5%超の短期金利差をルとの5%超の短期金利差を狙うものだ。これは円資金から外国通貨に換えるもので為替リスクがある。
もう1つは、従来日本の銀行がやっていて現在は生保も活発におこなっているが、1国の短期資金を借り入れて、同じく国の中期、長期資金運用を行うものだ。イールドカーブがつけばつくほど利ざやが稼げる。ドルで言えば、1%のオーバーナイトで借入れそれを4%超の米国債に投入する。リスクは短期金利が既保有の長期債を上回る時だが、ここ30年ほどはそのような事態になったのは80年代前半でコンチネンタルイリノイ銀行やマニュファクチャラーズトラスト銀行の流動性危機で短期金利が10%近くまで急騰した時だ。それも短期間であったので大過なく終わった。
ただこれは個人では借入が0.1%の市場金利ではやれず消費者ローンのような10%超で借り入れれば逆ザヤになる。個人には不向きだ。確実に儲かることは個人にはなかなか出来ない。
最近 日本の投資家の外債投資が増えたとかとの報道もあるが総じて第2の金利差取引なので為替相場には影響がない。財務省の報告の対外対内証券取引の外債投資の項もこれが含まれており、為替需給分析には役に立たない。生保は昔は第1の金利差取引であったが少子高齢化や諸所の事情でリスクを減らし第2の取引が主となっている。従って財務省が生保の肩代わりをして為替リスクをとり為替市場のレギュラーになっているが勝てないのである。 やはり「助っ人」が必要だ。
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