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2010年4月28日 (水)

金利は裏切らない、為替悠々160

「金利は裏切らない、為替悠々160」

 金利は裏切らない。金利の読みは特に短期金利は裏切らない。為替は予想と逆
に動くこともあるが、金利は上げなければ据え置きで、下げなければ据え置きだ。上
げなければ、金利が逆に下がるような節操のない動きはしない。

 ということは儲けやすいのである。だから生保を中心とする投資家がヘッジ付外
国債券投資を積み上げる。調達(短期)も運用(長期)もドルなので元本は為替リス
クがない。金利だけが為替リスクを追うがたいしたことはない。為替がマイナスになら
ない限り損はない。リスクは短期金利が保有する長期債券や長期スワップを超える
時だ。
 それも歴史的に殆どないのである。こんなおいしい商売ならもっとやればいいのだ
が、BIS規制厳しき中のバランスシートの問題や調達や長期スワップを組む時のク
レディットの問題があり、どの会社でも出来るわけではない。クレディットの低い相手
とは取り引きを拒否したり上乗せ金利を要求してくる。

 ほぼ誰がやっても儲かる仕事かもしれない。リスクを決定するのはディーラーでは
なくクレディット部門や審査部門である。

 個人でもこれが出来るのであろうか。為替証拠金会社でも数ヶ月のスワップを組ん
でくれるところがあるがやはり3年、5年くらいで運用できないと無理である。調達サイ
ドは比較的短くても良い。オーバーナイトでもOKだ。結局は個人のリスクを証拠金
会社が肩代わりするわけだ。

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