会議は嫌い、為替悠々159
「会議は嫌い、為替悠々159」
どこのディーリングルームでも朝の会議がある。私は参加するのが苦手であった。そんなところでみんなの意見が一致しても相場がその方向へいったためしがない。相場はやはり個人技である。 良質の個人技の集まりがチームワークである。
また朝の会議で3人のディーラーがドルが下がると言って、夕刻に実際にドルが下がっていたとしても、必ず3人とも儲かっていることもない。夕方に下がる事実は当っていても、その経過で相場がアップダウンし、ポジションを振らされ損になるもの、そのアップダウンにしぶとくついていって儲けるもの、アップダウンしているうちにストップロスをつけられるもの、あるいは外出していて乱高下も知らずストップロスもつけられず楽して儲かっているもの、または銀行間のダイレクトディールや顧客にドルを買わされ、下がったときには大ドルロングになって大損している人、
いろいろなパターンで相場観は当っていても儲かったりやられたりする。毎日が悲喜こもごもである。
相場観よりも技術論や度量、資金量も収益を大きく左右する。相場観はあやふやだけどしっかり動きにしがみついて儲ける人もいるのが、銀行の短期的なポジションをとる人々である。頭の良さとはほとんど関係がない。どんな人が適しているかは言うに尽くせないが、一言で言えば「人が悪い」人種で、いい人は儲けにくい。いい人は素直な動きの金利をやるべきだろう。
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