長期は短期の積み重ね、為替悠々157
「長期は短期の積み重ね、為替悠々157」
選抜では打撃の済美が優勝し、バントの愛工大名電は敗れた。名電も秋優勝、春
準優勝は立派だ。名電はバント中心の観客にとっては面白くない戦いを進めてき
た。相手に嫌われるが強い。堅い。名古屋経済を彷彿させる試合運びだ。バントを
着実に決めるだけではなく、相手のエラー、暴投を誘っている。名古屋地区3位で
あるにもかかわらず昨秋の神宮大会で優勝した。バント作戦に活路を見出したよう
だ。しかし長打もよく出ている。 バントは当たる瞬間まで見ることになり、振りもコン
パクトになるのだろう。それが普通のバッティングにも好結果を出している。江川投
手が甲子園で鮮烈なデビューをした時も柳川商業が常にバントの構えからヒッティ
ングをして打ち込んだことがあった。
為替などの投資も短期と長期がある。短期はバントや機動力と例えよう。長期は長
打期待だ。日本の長期的投資はただ損の先送りという気がする。やられ始めると「こ
れは長期的投資」と弁解し大損にもかかわらず何のヘッジも、損切もせず どうしよう
もない状態となる。いつかホームランが出ると期待するが最後は満塁ホームランでも
逆転出来ない状態だ。 どこの球団とは言わないが確率的にはあまり出ないホーム
ランだけを狙っているようなバッティングだ。
短期的投資のほうが市場をつぶさに見て損益にも鋭敏になっている。確実な短期
投資を繰り返した方が、損を先送りする長期的投資より同じ期間をとれば儲かるの
ではないだろうか。 相場に対する真摯さも異なりそれが収益力の違いとなる。
名電も打てないことへの謙虚さとボールを近くまで見ることから長打も出るようにな
った。短期投資が出来ない人は長期投資が出来ないのではないだろうか。収益に
鈍感な人や長期的ビジョンがない人が長期的投資をすることもあるのが日本のよう
に思える。
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