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2010年4月14日 (水)

国全体のポジションを考えて、為替悠々140

「国全体のポジションを考えて、為替悠々140」

米国の為替ポジションは貿易赤字と対外純負債でドル上昇が望ましい。日本の為替ポジションは経常黒字、対外純資産でドルロングである。ドル相場の下落はお互いにとって国益の喪失となる。もちろん 米国製造業者や日銀速水総裁のように一部 自己利益や昔の教科書(強い通貨は国益)を読んでドル安円高を好む人がいるが、それぞれの国という大きな為替ポジションを考えれば通貨がどう動けばいいかは自明である。 為替ディーラーがドルロングのポジションで円高を望むような愚はしない。国も同じである。欧州などは為替から縁を切りたくてリスクをできるだけ減らそうと、ユーロを始めてしまった。ボラティリティーを望むのはマスメディアとディーラーである。

 またスノー財務長官が現在のドルレベルを容認、問題なしとしたが、米国人にはもともと基軸通貨のドルで取引できる優位性があるゆえ、レベルには関知しない、すなわち ノープロブレム という気持ちはどこかにある筈である。 為替で騒ぐのは日本である。

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