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2010年4月12日 (月)

円キャリーとドルキャリー、為替悠々135

「円キャリーとドルキャリー、為替悠々135」

 日本では財政赤字や国債大量発行での金利上昇の思惑で国債を売ったがなか
なか下落せずディーラーはその買いの根強さに驚いたようだ。クラウディングアウト
で金利が上昇するのが少し論理的に考える人の常識なのでそのようなポジションを
とるのだがワークしてこなかった。

 需給がついてこなかった。需給が時期尚早であった。まだ個人の老後の為の貯蓄
が取り崩されず銀行に残り、貸出先のない銀行が国債を買うしかなかった。

 米国も同じような状態ではないだろうか。財政赤字、経常赤字で金利上昇を思惑
するが金利は実際上昇しない。アジア各国の外貨準備で米国債を買うことも影響し
ているが、やはりくさっても基軸通貨であり、決済勘定などで海外のドル資金が滞留
していることもある。デフレもあり、理論と実際の需給は異なり金利は簡単には上昇
しないようだ。

 円キャリートレーディングは米系ファンドの十八番であったが、どうやらこの米ドル
の低金利ではドルキャリートレーディングにもなりそうだ。しかし低金利と為替リスクを
負った時米系ファンドは今までのようなパフォーマンスを上げれるかどうか。日本の
機関投資家の苦しみがわかろう。

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